統計学者が分析したWIN5 ダントツ人気馬の「買い時」「消し時」

2014年11月01日 09時00分

<なんでも統計学:特別編「競馬WIN5攻略(3)>秋の競馬シーズンに合わせて特別編をお届けしている「なんでも統計学」。鳥越規央氏がデータから経済やマーケット事情を読み解く統計学を駆使し、隔週連載でWIN5を分析している。3回目は、単勝オッズ1倍台のダントツ人気馬の取捨に注目してみた。

【プロローグ】「秋華賞も菊花賞もダントツの人気馬がいましたけど、勝つとは限らない。競馬ってホントに難しいですよ…」

 こうこぼすのは当コーナーの担当記者さん。相変わらず、競馬がお好きなようですね。

「WIN5の対象レースでも、圧倒的な1番人気馬っていうのが結構いて、取捨に困るんです。ちょっと調べてもらいたいなあ」

 なるほど、そういう展開ですか(笑い)。確かに前回も馬の人気について考察しましたから、面白いかも…。そういうわけで今回は、「単勝1倍台」について調べてみました。

【単勝1倍台とは】レースにおいて、圧倒的に人気のある馬が出走すると単勝のオッズが1倍台になることがあります。2005年の菊花賞では、ディープインパクトが単勝支持率79・03%でオッズ1・0倍を記録。レースではひっかかってしまいましたが、結局2馬身差をつけて優勝、期待に応えました。

 現在、単勝における払戻率は80%です(控除率20%)。これから計算しますと、単勝1倍台の馬は40%以上の支持率があるということになります。

 今年のいわゆる夏競馬が終わった9月7日までのWIN5対象レースにおいて、単勝1倍台の馬がいたのは156レース。そのうち期待通りの結果となったのは78レースで、ちょうど50%の勝率となります。これをどうとらえるかは人それぞれでしょうが、支持率40%で勝率50%というのは、賭けの対象としては「おいしい」結果です。

【オッズ別】1倍台をもう少し細かく見てみましょう。表1が1・1~1・9までを0・1ずつ分けたもの。表2はやや大まかにしたものです。

 支持率50%台の単勝1・3~1・5倍の馬の勝率が6割と、期待以上の結果を残しています。このゾーンは「おいしい」と言えるかもしれません。

 ちなみに、WIN5対象レースで1・1倍は2回ありますが、それはどちらも阪神競馬場で3月に開催される阪神大賞典(GⅡ)。13年のゴールドシップは2馬身差で優勝しましたが、12年のオルフェーヴルは2着でした。人気は圧倒的でも、必ずしも結果が伴わないことはよくありますよね。

 なお、同期間でWIN5の対象にならなかった特別レースについても調べてみましたが、1倍台の勝率は50・3%でそれほど大きな差異はなく、やはり1・3~1・5倍の馬の勝率が期待以上となっていました。<次のページへ>