【藤井勘一郎コラム】日本生産馬の可能性を世界にアピールしたスノーフォール

2021年06月10日 14時00分

レース史上最大着差で英オークスを制したスノーフォール(ロイター)

 皆さんこんにちは、藤井勘一郎です。

 先週末は英国でダービー、オークスが開催されました。特に日本でも話題になったのが、オークスを16馬身というレース史上最大着差で圧勝したスノーフォール。ノーザンファーム生産のディープインパクト産駒による快挙でした。

 ディープインパクトの代名詞といえば、その爆発的な加速力。当然、その特徴は産駒にも受け継がれていて、スピード競馬が得意なイメージがありますが、タフなヨーロッパの競馬で結果を出したのは少し驚きました。

 世界の中でもシンガポールや香港、韓国といった競馬場はJRAのように人工的によく整備されていますが、ヨーロッパの競馬場はより自然に近い状態で競馬が行われています。特に代表的なのが先の英国ダービー、オークスが施行されているエプソム競馬場です。ここは、コース内の高低差がなんと約40メートル!

 ちなみに京都競馬場の外回りコースは高低差が約4メートルですが、以前来日したA・シュタルケ騎手はエプソムと比較して「これは坂のうちに入らないよ」と言っていたくらい。エプソムはそれだけでなく、内ラチ沿いよりも外ラチ沿いが高くなっています。さらに水はけが悪いので馬場の内側が相当傷みやすいのでしょうか、実際に今回のレースでもジョッキーたちが外ラチ沿いまで馬を出して走っていますね。

 同コースで騎乗経験のあるM・デムーロ騎手にも話を伺ったのですが、非常にトリッキーで、馬場読みの難しいコースとの事。スノーフォールはそんなタフな条件であれだけの勝ち方をするのですから、日本生産馬の可能性を世界中に示してくれたと思います。

 私は今週、日曜中京メインの三宮Sでヒラボクラターシュに騎乗させていただきます。近走は振るいませんが、もともとダートグレード勝ち(佐賀記念)の実績がある馬です。管理する大久保先生からは追い切りだけでなく他の日にもまたがって感触をつかんで欲しいと依頼されており、実践しています。実際に乗っていても能力は感じる馬。かつての輝きを取り戻せるよう、力を目一杯引き出せたらと思っています。今週末も応援、よろしくお願いいたします。

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