【目黒記念】ウインキートス重賞初V “強い牝馬時代”の流れに乗った

2021年05月31日 11時30分

ウインキートスはスローペースを味方に重賞初制覇を決めた

 ダービーデーの最終レースとして定着している伝統のGⅡ目黒記念(芝2500メートル)は、8番人気の伏兵ウインキートス(牝4・宗像)が2馬身差の快勝で重賞初Vを決めた。ひとつ前のダービーではサトノレイナスが牡馬の壁にはね返されたが、やはり時代は牝馬。牡馬を一蹴する快走で本格化をアピールした。

 5ハロン通過63秒9(推定)という超のつくスローペース。レース後、多くの騎手が“ペース”を敗因に挙げたが、これ以上ないほど、その恩恵を受けたのが勝ったウインキートスだった。

 逃げるトップウイナーを見ながら2番手追走。「(ハナに)行った馬の後ろで折り合ってリズム良く運べた」。そんな丹内の言葉通り、道中は申し分ない位置取りで流れに乗り、直線も危なげなく押し切って重賞初勝利だ。レースの上がりは究極の32秒8。ウインキートスは2番手から自身32秒5でまとめたのだから、後続の出番がなかったのも当然だろう。

 ただ、この日の勝利を“展開利”だけでまとめるわけにはいくまい。重賞初挑戦で15着に敗れたGⅡ日経賞も「前走も不利がなければやれると思っていた」と鞍上は重賞通用の力は感じ取っていた。「今日は一頭になってもソラを使わずに集中して走れていた。すごくいい内容だった」と確かな進歩を強調。宗像調教師も「以前は輸送すると体が減ったりしていたが、今日はプラス体重(8キロ増)で出られた。徐々に力をつけているのでしょう」とその成長ぶりを評価した。

 振り返ればウインマリリン(オークス2着馬で重賞2勝)相手に2着のミモザ賞など、高い資質は示してきた馬。キャリアを重ねていよいよ本格化の時を迎えたとなれば…。“牝馬の時代”の流れに乗って、中長距離路線でのさらなる飛躍も期待できそうだ。

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