【日本ダービー】エフフォーリア初黒星 横山武「決め手の差ですかね…」

2021年05月31日 11時30分

エフフォーリアの鞍上横山武は悔しさをにじませた

 3歳馬の頂上戦、日本ダービー(30日=東京芝2400メートル)は、4番人気のシャフリヤールが制して88代目の栄冠に輝いた。一方、単オッズ1・7倍の断然人気に支持された皐月賞馬エフフォーリアは、直線で一旦は抜け出したものの、首の上げ下げのタイミングでハナ差2着に惜敗。寸前のところで無敗ダービー馬の名誉を逃した。

 絶好枠の1番を引き当て、いつも通りゲートから勢い良く飛び出し、直線ではしっかり進路も開いた。それなのに勝利の神様はほほ笑んでくれなかった。

「発汗こそあったが落ち着いていたし、レースではうまく流れに乗れた。これだけの支持をもらって勝てなくて申し訳ありません」と無念の表情で語り始めたのは鹿戸調教師。
 
 大きなフットワークから東京向きとの見立てだったが、道中は馬群に包まれて窮屈な競馬を強いられた。本来なら好枠だった1番枠が結果的にはアダになった形だ。それでも直線坂上ではグイッと抜け出し、ダービー馬の称号を手中に収めたかに見えたのだが…。最後の最後でシャフリヤールの強襲に見舞われた。

「少しかかるところはあったけど、最後はしっかりと伸びてくれた。決め手の差ですかね…」と悔しさをにじませながら言葉を絞り出した22歳の横山武。

 戦後では最年少ダービージョッキー誕生の快挙が、あと一歩のところで打ち砕かれた。「ジョッキーはうまく乗ってくれた」と鹿戸師はねぎらった。大きなミスはなかったが、直線で真っすぐに走れなかったのは人馬の若さだろう。

 一方、横山武と同じく右ムチを連打しながらも真っすぐに走り切った福永=シャフリヤールは見事で、それがゴール板での逆転劇を生み出した。「あの差は本当に悔しいが、これからまた鍛え直します」と最後は語気を強めた同師には、敗因の分析がすでになされているに違いない。

 近日中にノーザンファーム天栄に放牧に出される予定だが、まずは実りの秋に向けて十分に英気を養っていただこう。

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