【オークス】断然人気ソダシに馬匠渡辺「思い切った作戦に出るのは難しい」

2021年05月24日 11時00分

ユーバーレーベンは4度目の対決で初めてソダシに先着した

【渡辺薫&柏木集保「私たちはこう見た」 オークス】

 渡辺 注目の白毛馬ソダシは8着。まずはこの馬から検証しようか。

 柏木 はい。前半の5ハロン通過が59秒9で、後半のそれが59秒4。数字上は平均ペースでしたが、後方に待機した面々が上位を占める結果になりました。吉田隼人ジョッキーもこの流れに乗ってはいけないと思ってよく我慢しましたが、正攻法で乗り切ることはできませんでしたね。

 渡辺 確たる逃げ馬が不在のメンバーだったが、思ったよりスムーズに流れたからね。ただ断然の人気を背負っている立場。思い切った作戦に出るのは難しかっただろうし、最後の直線で思ったほど抵抗できなかったあたりは距離の壁があったのかもしれない。

 柏木 そうですね。長距離重賞ではあまり実績のないクロフネ産駒ですけど、この馬は折り合えるから大丈夫、とみていました。負けても、もう少し際どい勝負をしてほしかった、というのが正直なところです。

 渡辺 一方、勝ったユーバーレーベンはミルコ(デムーロ)の冷静沈着な手綱さばきが光った。

 柏木 向正面で一旦位置を下げて、息を入れていました。このあたりはさすがだし、本当に勝負強いですね。

 渡辺 馬自体の状態も良くなっていたんじゃないかな。この中間はしっかり追い切って、当日の馬体重はプラス8キロ。こちらはステイヤーのゴールドシップ産駒で距離延長もプラスだったんだろうな。

 柏木 そうですね。ソダシには札幌2歳S、アルテミスS、阪神JFと3連敗しましたが、着差を考えれば能力的な裏付けは十分。体調の問題もあったのでしょうが、桜花賞をあきらめて、オークスに的を絞ったのも今回の勝利につながったと思います。

 渡辺 アカイトリノムスメもプラス6キロと体を戻してきた。直線はちょっと窮屈な位置にいたが、よく追い上げてきた。いい根性しているよ。

 柏木 道中はソダシをマークするようなポジションでじっとしていました。馬体は増えていましたが、まだ細いくらい。この馬はまだまだ良くなってくるんじゃないですか。母アパパネの代表産駒になれる器ですね。

 渡辺 びっくりしたのは3着に追い込んだハギノピリナ。最後の直線は突き抜けるのか、というくらいの勢いだった。

 柏木 4コーナーでステッキが入って大外へ持ち出しました。あれで最後までしっかり伸びてくるんですから、能力はもちろんスタミナも相当にあるんでしょう。一昔前のオークスなら勝っているパターンです。

 渡辺 俺が本命に期待したステラリアは先行策から失速。現時点では、このペースを押し切るのは厳しかった。

 柏木 アールドヴィーヴルは体つきから距離は持つと思いましたが、現状では5着まで追い上げるのが精一杯でした。ファインルージュも自分のペースを守った競馬をしましたが、直線は伸び切れず。こちらは長距離は合わないようです。

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