【皐月賞】馬匠渡辺「中山2000メートルはこうやって乗るんだというお手本のような騎乗だった」

2021年04月19日 11時45分

無敗で皐月賞を制したエフフォーリア

【渡辺薫&柏木集保「私たちはこう見た」・皐月賞】

 渡辺 とんでもない馬が出てきたな。そして“中山2000メートルはこうやって乗るんだ”というお手本のような騎乗を、デビュー5年目の若武者がやってのけた。

 柏木 “皐月賞のゴール前を見ればダービーが見える”と言いますが、断トツのダービー候補が出てきた感じです。馬場が回復して前後半5ハロンは60秒3―60秒3のイーブンペース。総合力や底力が問われる競馬でした。この馬は横山武史ジョッキーがずっと乗って自分のスタイルを作ってきた感じで、内で正攻法のレースをしましたね。

 渡辺 改めて潜在能力の高さを見せつけられた。パワーもあるが、フットワークの可動域が広い。これならダービーでも勝機は十分だろう。2分00秒6も稍重馬場なら上等で前途は洋々だ。

 柏木 10キロ減の馬体は細いというより万全の態勢に映りました。間隔を空けて使って、今年はまだ2戦目。ダメージよりも今後は上がり目のほうが大きいでしょう。

 渡辺 2着のタイトルホルダーはとにかくスタートが抜群にいいし、中山なら安心して見ていられる。ただ東京の2400メートルはどうだろう。

 柏木 今日は2番手に控えた田辺ジョッキーの好判断が光りましたが、勝ち馬には離されました。ただメロディーレーンの下でスタミナ的な不安はないはず。ダービーでもそこそこは走れると思います。

 渡辺 3着ステラヴェローチェは4角手前まで脚がたまったから、力のいるインを突いてもダービー出走権を確保できた。朝日杯FSの2着馬で力もあるが、距離的にぎりぎりという気もした。

 柏木 4着アドマイヤハダルは2000メートルを1分59秒5で走る馬。稍重馬場の影響があったのかもしれません。ヨーホーレイクは開き直った競馬で5着。上がり最速は評価できます。

 渡辺 ヴィクティファルスは力のいる馬場のスプリングSを勝ったが、今日は厳しい競馬で伸びを欠いていた。

 柏木 1番人気のダノンザキッドはパドックで気負い気味でした。差しにくい馬場を考慮した鞍上が気合をつけたことで、行きたがってしまった感もあります。ホープフルSを勝ちましたが、そもそも中山が合わないのかも? 現段階では評価を下げざるを得ません。

 渡辺 馬場入りしてから鞍下の汗がすごかったよ。燃えやすいし、スタミナ切れの15着だな。メンタル面に大きな課題が残ってしまった。

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