【皐月賞】イメージはいまだ“負けなし”? ヨーホーレイクがダービーへの勝負駆け

2021年04月13日 11時30分

いななくヨーホーレイク。早くも臨戦態勢だ

 先週の桜花賞を◎△で手堅くまとめた大スポ本紙・松浪大樹記者は、すぐさま第81回皐月賞(18日=中山芝内2000メートル)的中に向けての組み立てに入った。「やはり今の時代、トライアルを使ってもメリットはない。ただし、皐月賞をダービーへの叩き台として使う陣営が多い以上、桜花賞と同じアプローチでは画竜点睛を欠く。ならば…」。いるではないか。ダービーを見据えつつも、適性は皐月賞のほうが高く、しかも結果を出さなければならない馬が…。ヨーホーレイクを買えば、ほのぼのとした週末を送れること請け合いだ。

 レース間隔を空けるのがスタンダードになりつつある状況で、本番までが中2週の前哨戦に価値があるのだろうか? それこそ以前のような阪神開幕週のほうが素質馬が揃うはずなのに…と施行時期が変更された3年前から思い続けているのがアーリントンC。しかし、その変更初年度の勝ち馬が後にGⅠ(スプリンターズS)を制したタワーオブロンドンだったりすると文句を付けるのは難しく、2年前のイベリスもつい先日、重賞(京都牝馬S)を勝利した。フルゲートを超える盛況ぶりの今年も悪くない顔触れ。阪神外回り1600メートルという舞台設定の魅力が施行時期の弊害を感じさせないものにしているのかも…などと考えだしている今日このごろである。

 しかしながら、やっぱりNHKマイルCまで中2週の難しさはあるようで、現段階では馬体に多少の緩さを感じるピクシーナイトも「レースを使った後の回復がどれほどかがわからんし、仮にしぼんでしまったら中2週では戻せない。賞金も持っているわけだし、前哨戦は無理をしないほうがいいのかも」と音無調教師。もちろん、それでも能力で勝ち負けまで持ち込んでしまうと思っているが、よもやの場合も考えておかなくてはならない。スピード化が進み、レース後のダメージチェックが絶対条件になった現在、詰まったレース間隔で“攻め”に転じるのは極めて難しいのだ。

 一方、頂上決戦であるはずのGⅠなのに、先週の段階でフルゲート割れが確定していた皐月賞。牡馬クラシックの大事な初戦であるにもかかわらず、ダービーの前哨戦のような立ち位置になってしまっているのは寂しい限りだが、ダービー馬と皐月賞馬ではランクが違うと誰もが思うのであればそれも仕方のないところだろうか。もっとも、ダービーでの好走確率は皐月賞組が現在でも最も高く、それはクラシックを走っている組の力量が別路線組を圧倒しているため…とは誰もが思う根拠。しかし、実はそれだけが理由ではなく、むしろダービーまで中5週という適度なレース間隔にその要因があるのでは?

 それでなくても皐月賞は5着までに優先出走権が与えられるチャンスの大きい“トライアル”。中山向きの馬でなくても、チャレンジする価値のある一戦というのが記者の認識だ。そこでホープフルSが3着、きさらぎ賞では2着だったヨーホーレイクの話になってくる。

「狙っているのはダービーですけど、この馬を適性だけで言うのであれば、ダービーよりも皐月賞のほうがチャンスは大きい。いい脚を長く使う特徴はメンバーのレベルが高く、ペースも流れるGⅠのほうが向いているはずです」と大江助手から聞いたのは2勝目をマークしたあたりだっただろうか。その当時は現在、賞金1650万円というダービー出走に当確ランプが出ていない状況で皐月賞を走るとは思ってもいなかっただろうが、これは力が足りなかったことが理由ではなく、ボタンの掛け違えのような連敗が引き起こしたものだ。

「ホープフルSはスタート後の不利で位置取りが悪くなってしまったし、きさらぎ賞も道中のペースを考えたらかなり強い競馬をしている。2戦ともに“負けた”という感じではないんですよね」(大江助手)

 それはこちらも同じ。イメージ的には4戦4勝でもおかしくない馬が、予想以上の低評価でダービーへの勝負駆けをしてくるのだから、これほどオイシイ話はない? しかも、舞台設定はダービーよりも皐月賞のほうが向いているのに、だ。

「スタートが微妙なときもある馬なので騎手騎乗での練習もしてますし、1週前追い切りでもジョッキーのアクションに応える走りができていた。もちろん、一発を狙っていきますよ」(大江助手)。ならば5着までとは言わずに馬券圏内…いや、思い切って掲示板の一番上を目指してもらおうではないか。

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