【大阪杯】馬匠渡辺「改めてディープインパクトの偉大さを思い知らされた」

2021年04月05日 11時59分

レイパパレは6連勝で古馬中距離の頂点に

【渡辺薫&柏木集保「私たちはこう見た」・大阪杯】

 渡辺 4番人気のレイパパレが鮮やかに逃げ切り勝ち。GⅠ初挑戦で見事に栄冠を射止めた。それにしても強かったな。2着に4馬身差をつける圧勝だった。

 柏木 はい。予想をつける段階で雨は想定していましたが、考えていた以上に走りにくい馬場になったようです。そんな中、勝ち馬は自分のリズムでスイスイと走れました。直線を向いても、馬場のいい外に持ち出すくらいですから余裕もあったんでしょう。まさに完勝でしたね。

 渡辺 馬場が結果に影響を与えたのは確かだろうが、コントレイル以下の3強にこれだけの差をつけたのだから評価しないわけにはいかないよ。ちなみに3着コントレイルとは0秒9差。このレースに限って言えば、アーモンドアイ級の勝ち方だった。

 柏木 稍重だった9レース(明石特別)もそうでしたが、こうした特殊なコンディションになると、後続がちぎれるケースはありますね。勝ち馬は422キロの小柄な牝馬ですけど、昔から重巧者は小さい馬が多い。大きい馬より負担がかからないのかもしれません。

 渡辺 これでデビューから6連勝。馬体は小さいが、このあたりは父ディープインパクトのすごさだよ。前日のダービー卿CTを勝ったテルツェットも420キロに満たない牝馬だった。改めてディープの偉大さを思い知らされた感じだ。

 柏木 そうですね。すべてがうまくいったのは事実でしょうが、まだ一度も負けてないですからね。4歳馬だし、今後の活躍が楽しみです。

 渡辺 対照的に1~3番人気に推されたコントレイル、グランアレグリア、サリオスは3、4、5着。いずれも4コーナーでは勝ち馬を射程圏に入れながら、直線では逆に突き離されてしまった。まあ3頭とも馬場が大きな敗因だろうが、ちょっとだらしない内容だった。

 柏木 コントレイルは昨年より良くなっていたと思います。16キロ増でも馬体はまだスッキリと見えたくらいです。でも、こういう滑るような馬場は一番合わない条件でしょう。3頭揃って最終的には戦意を喪失したような感じになりました。

 渡辺 グランアレグリアが伸びきれなかったのは初めての距離もあったかな。まあ、内容とすれば2000メートルをこなしたと言えるが…。

 柏木 2着モズベッロは昨年の稍重だった宝塚記念で3着。上位2頭からかなり離されていましたが、コースや時計がかかる条件は合っていたのでしょう。ジョッキーも前半は無理しませんでしたから、紛れに乗じて突っ込んできました。

 渡辺 予想が当たらなかった負け惜しみと言えばそれまでだが、今回の結果は80%馬場の影響があった。しかし、記録としては4馬身差で圧勝したレイパパレは軽視できないのも、また確かだ。

 柏木 凱旋門賞で日本馬が勝てないように、条件が替われば強い馬も違うということ。コントレイルもグランアレグリアも時計の速い決着に強いタイプ。今回は思わぬ死角があったということでしょう。

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