【競馬JAPAN】馬場悪化でジョッキーもお手上げ

2014年08月01日 09時00分

 

 最終週を迎えた中京、福島開催。馬場管理が良くなったといっても、そこは雨季の時期もあって馬場が悪くなり、時計がかかりはじめていた。それが顕著だったのが中京競馬場だ。

 

「ただでさえ馬場が重くなっていたのに、日曜日は1レース終了後に短時間ながら大雨が降り更に悪くなった。稍重発表だったが、それ以上に悪い馬場だったと思っていいんじゃいか」(専門紙記者)

 

 それを証明するように、1レースの2歳未勝利戦のマイルの時計よりも、2歳オープンの中京2歳Sの時計のほうが1秒くらいかかっていたことからも、馬場悪化が分かろう。

 

 こうなると本来なら外差しの馬が有利になるのだが、7レースでは内を通ったメイケイペガムーンが逃げ切り、単勝200倍以上、3連単1000万円以上の大穴を演出。「どこを通ればいいのか分からない」とジョッキーも嘆いていた。難解な馬場になっていた。

 

 そんな状況で迎えた中京記念だが、唯一のGⅠ馬サダムパテックがマイルCS以来1年8か月ぶりの勝利を手にした。

 

「こういう馬場はあまり得意じゃないと思っていたが、地力で克服した。近走は着順だけ見ると不振に見えるが、どのレースもそれほど大きく負けていないんだよね。暑くなって調子も上げてきて陣営も自信を持っていたが、近走成績もあって注目されず、トップハンデもあって人気が無かった。これで復活と単純には言えないが、まだまだ終わってなかったということ」(前出記者)

 

 3着のマジェスティハーツも一気に評価を取り戻した。

 

「正直、デキは一時に比べると落ちていたし、馬場も合っていない。そんな中、早めに抜け出して少差3着はよく走っている。やはりこの馬にはユタカ(武豊騎手)やノリ(横山典騎手)よりも、森が合っている。今回はマイルだったが、本来はもう少し距離があったほうがいいし、幅が薄く、馬もまだまだ成長途上。これから先の活躍が楽しみ」

 

 と、同馬に近い関係者は、マジェスティハーツのこれからに大きな期待をかけていた。

 

 人気上位のクラレント、ダイワマッジョーレ、サトノギャラントらは大敗。このあたりは、馬場に末脚を殺された。

 

 他のレースを見ても、中京2歳Sで人気になったペガサスボス、1000万馬券の逆の立役者になったメイショウゲキテキ、ダノンルージュ、ゼウスらの人気勢も、重い馬場に泣かされたクチだ。このあたりは次走、馬場がよくなれば巻き返しは十分可能なので覚えておきたい。

 

 北海道は2年ぶりの札幌開催が開幕。競馬場がリニューアルされたのだが、残念ながら雨スタートとなってしまった。

 

 メインのエルムSは、馬場で前有利の展開が顕著になり、4コーナーで後続を離していた3頭が上位を独占。最後はローマンレジェンド、クリノスターオーの2頭の争いとなったが、最後はGⅠ馬の貫録を見せ、ローマンレジェンドが押し切り。エルムSは2年前に続き、2度目の勝利となった。

 

「7か月ぶりだったが、意欲的な調教からも、ここへ向けての好仕上がりと勝負気配の高さが窺えた。休養明けなので息がもつか不安だったが、雨で馬場が軽くなったのも良かった。これまでは、前哨戦のみやこSでそこそこ走り、本番のジャパンCダート(今年からチャンピオンズC)で落ちるという流れが続いたが、今年はどんなローテーションを取るのか」(関西記者)

 

 休養明けの結果がいい馬だけに、チャンピオンズC前に間隔を開けていれば、逆にチャンスかもしれない。

 

 2着のクリノスターオーはいつものように先行策から粘って2着。

 

「精神的に脆いので、アンタレスSのように後ろからの競馬になると駄目だが、今回のように外目の枠だと、すんなり競馬ができて結果もいい。ホッコータルマエをはじめ、ダート馬との相性がいい幸騎手鞍上というのも大きい。彼自身、地方競馬が得意だから、この馬も地方交流レース狙いなら更に飛躍できる」

 

 あまり人気になるタイプではないので、この先も狙いが立つときは多いだろう。

 

 2歳戦では、話題のアッシュゴールドが6着に敗れる大波乱。心身ともに問題があるうえ、荒れた馬場に最内枠も響いた模様。秋になって再度注目したい。

 

 注目馬が集まった札幌芝1800m戦は、人気馬が上位を占めた。

 

「勝ったジャズファンクは、ふっくらした馬体で、フットワークからもハービンジャー産駒らしさが出ていた。いかにも洋芝が合いそうな馬で、今後は高速馬場への適合が活躍の鍵となる。

 

 2着のウォーターラボは内で出られなくなったのが痛かった。次は確勝級。3着のサトノラーゼンは小さいけど好馬体で、歩様もしっかりしていた。手応えの割に伸びなかったのは不満だが、未勝利戦はすぐに勝ち上がれる。

 

 4着のマイネルヴォーダンは大外枠で、道中も外をまわらされて脚を使った分、最後は伸びきれなかった。血統的にはダートが良く、そちらに回れば活躍が見込める」

 

 このレースの上位も覚えておいて損は無かろう。札幌はこの後も有力2歳馬が続々登場予定なので、1500mと1800mの新馬戦は特によく見ておきたい。

 

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