【JRA】規制薬物検出問題 大久保師の処分を取り消し

2021年03月05日 14時23分

会見し謝罪する(左から)上野儀治・馬事担当理事、菊田淳・審判部長

 昨年、レースに出走した管理馬から規制薬物が検出されたとして大久保龍志調教師(55=栗東)が処分を受けた問題で、JRA(日本中央競馬会)は5日、会見を開き、同師の処分を取り消すと発表した。

 昨年7月12日の阪神競馬4R(3歳未勝利戦)で2着に入ったトロイカ(牡)から、レース後の理化学検査で規制薬物「ジクロフェナク」(消炎・鎮痛剤)が検出されたとJRAから発表があったのはレース翌週の17日。同馬を管理する大久保調教師には、日本中央競馬会競馬施行規程第147条第14号(開催執務委員の命令・指示違反)に該当するとして過怠金30万円が科せられた。

 その後、大久保調教師はこの件を滋賀県警に届け出。捜査の結果、薬物検出は前に馬房を使用していた別の馬の治療に使われていたものが何らかの形で馬房内に残留し、それをトロイカが摂取したことにより、検出された可能性が否定できないと判断。同師の処分を取り消すとした。

 本来、競馬場において薬物を使用して治療した馬が使った馬房の敷料はすべて交換する決まりがあるが、今回に関してはそれが徹底されていなかった。

 JRAは今後、競馬場において規制薬物による治療を行った際には、当該馬が使用した敷料の交換を含む、馬房の清掃を徹底するとした。

 JRA・後藤正幸理事長「調査の結果、必要な馬房の清掃を怠った主催者としての過失が判明しました。トロイカ号の管理調教師である大久保龍志調教師、馬主であるゴドルフィン様をはじめ、関係者の皆様に大変なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。JRAとしましては、関係役職員への必要な処分を行うとともに、同様の事案の再発防止に努め、お客様および関係者からの信頼回復に努めてまいります」


 規制薬物=競走能力には影響を与えないものの、馬の福祉や事故防止の観点から、その影響下にある馬の出走は禁止されている薬。

関連タグ: