【アメリカJCC】注目は屈腱炎から復活期す古豪2騎、ジェネラーレウーノ&ベストアプローチ

2021年01月22日 16時40分

7歳馬とは思えない若々しさを見せるベストアプローチ

【アメリカJCC・美浦トレセン発秘話】卓球の石川佳純選手が全日本選手権で5年ぶりのVを果たした。27歳という年齢は世間的に見ればまだ若手でも、10~20代前半の次世代が続々と台頭してくるアスリートの世界ではベテランの域。周囲の厳しい声にも負けることなく、コツコツと鍛錬を続けてきた古豪の底力を見せつける見事な復活Vだった。

 で、アラフォー記者の当方もそんな姿を見て「俺だって」と発奮したいところだが、競馬の世界で最終的に頑張るのは馬(と騎手)。代わりに彼らに頑張ってもらおうではないか。

 アメリカJCC(24日、中山芝外2200メートル)で注目しているのは復活を期すジェネラーレウーノ。屈腱炎で実に1年8か月にも及ぶ長期ブランクを余儀なくされた馬である。世代や馬房を効率的に回転させることが何より重要になっている競馬サークルの中で、2年に近い空白期間は厩舎や牧場、オーナーサイドにとっても相当な“我慢”が必要だったことだろう。

 復帰後はオールカマー7着→チャレンジC5着止まりとはいえ、「復帰初戦のころは体がしぼんだような感じで物足りなかった」とは矢野調教師。復調途上だったうえに、2戦ともに不得手なスローだったことを思えば仕方ない結果か。

「今は脚元も問題なく、順調にきているし、使うたびに迫力を増してきた。いい時の筋肉が戻りつつあって、体も大きく見せているね」と着実に好調時の状態を取り戻しつつあるうえに、「スローの逃げではこの馬の持ち味が生きない。だからこそ、武藤を起用する」と“覚悟”を決めた積極策でフルに力を発揮できれば、皐月賞3着の底力、コース適性の高さがものをいうはずだ。

「(長期休養で)我慢したかいがあったか?」との当方の問いに「いや、まだ勝てていないからね」と師。確かに勝利を手にしてこそ、真の復活と呼べようか。長期ブランクを乗り越えて、石川佳純ばりの涙の復活Vを期待するとしよう…って、きれいにまとめる手もあるのだが、実は注目している大ベテランが他にもいたりする。

 ベストアプローチも屈腱炎でジェネラーレウーノ以上となる2年2か月の休養を経験している。「今回は下(トラック)でしっかり攻めてきた。その分、息も違うはず。オープンクラスで戦うには、しっかりコースで攻めないとね」とは小島調教師。どうやら上積み大のようだ。前走からコンビを組む江田照は大穴男で鳴らした大ベテラン。こちらも無視はできない予感に駆られている。