【香港マイル】圧勝ゴールデンシックスティとグランアレグリアの“世界2強”決戦を見てみたい

2020年12月17日 16時15分

【TPC秋山響の海外競馬解析】13日に香港のシャティン競馬場で香港国際競走が行われた。スミヨン騎手の検疫が予定より長引いたため騎乗できなくなるというアクシデントはあったが、世界的な厄災の中で、このような国際開催が無事に行われたことを喜びたい。特別な検疫措置の実現に尽力した香港ジョッキークラブをはじめとする関係者による努力のたまものだ。

 さて、この日行われた4つのGⅠの中で最も強烈なインパクトを残したのはGⅠ香港マイル(芝1600メートル)。昨年9月から続く連勝を11に伸ばしたゴールデンシックスティ(セン5=父メダグリアドーロ)の走りだ。

 地元生え抜きのC・ホー騎手を背に後方でじっくりと構えると、直線で出色の末脚を披露。最後の400メートルを22秒05で駆け抜け、今年4月のGⅠチャンピンズマイルの覇者サザンレジェンドに悠々と2馬身差をつけた。

 陣営はレース後、コロナ禍にあることから今シーズン(香港は9月から翌年7月までが1シーズン)は海外遠征を行わないとしたが、いつかどこかで日本のマイル女王グランアレグリアとの対決を見たい。現在のレーティングはさておき、世界中を見渡しても、この2頭を超えるマイラーがいるとは思えず、マイルの世界頂上決戦になる。

 一方、その騎乗ぶりに改めて感嘆させられたのはGⅠ香港スプリント(芝1200メートル)を日本のダノンスマッシュ(牡5=父ロードカナロア)で制したR・ムーア騎手だ。

 まず最初の課題と思われたスタートをしっかり決めると1コーナーまでのわずか300メートルほどの間に一気に内に切り込んで、もう一つの懸念材料だった大外枠からのスタートもクリア。もちろん、ダノンスマッシュに相応の実力があってこその話ではあるが、まさに神騎乗でダノンスマッシュをGⅠ馬へと導いた。

 なお、このレースのパトロールビデオ(Patorol Replay)は香港ジョッキークラブのホームページで視聴可能。ぜひ一度チェックしてほしい。