【阪神JF】3戦3勝・白毛のソダシちゃん 国民的アイドルへ!!

2020年12月07日 16時00分

3戦目のアルテミスSでソダシは2番手から危なげなく抜け出した

 白毛伝説がいよいよ始まる――。2歳牝馬のトップを決める今週末の第72回阪神ジュベナイルフィリーズ(13日=阪神芝外1600メートル)は百花繚乱の好メンバー。中でも注目を集めるのがデビューから3戦3勝の白毛馬ソダシだ。真っ白い馬体でアイドル性はデビュー前から抜きんでていたが、実力もまた本物。オグリキャップ、メジロマックイーン、ゴールドシップなどの「芦毛伝説」を凌駕する一大ブームを巻き起こすかもしれない。

 人気と実力を兼ね備えたアーモンドアイがジャパンCで有終の美を飾った。芝GⅠ9勝のアーモンドアイ、同7勝キタサンブラックのようなスターホースの出現はしばらくない? ちょっと待ってほしい。その2頭をしのぐスター性を生まれ持っているのがソダシだ。

 祖母シラユキヒメ、母ブチコのいわゆる白毛一族で、母ブチコは馬体がぶち柄で関連グッズが数多く発売されたことでも知られるアイドルホース。娘のソダシは目の周りに少しぶち柄がある程度で、真っ白な馬体はトレセン入キュウ時から注目されていた。それが新馬戦を圧勝してからブームに火がつき、いつの間にかSNS上では「ソダシちゃん」と呼ばれるようになって一躍、大人気。そのかれんな姿はファンの癒やしにもなっている。

 2戦目のGⅢ札幌2歳Sでは白毛馬初となるJRA芝重賞を制覇。前走のアルテミスSでは正攻法の競馬で圧勝した。無敗のまま、白毛馬初のJRA・GⅠ制覇が現実味を帯びてきたことで、いやが応でも世間の注目はソダシちゃんに集まっている。

「1週前追い切りは抜群の動きで仕上がりは文句なし。スタートが上手で、前走はマイルの流れでもしっかりと折り合いがついていた。洋芝で連勝してきたので速い上がりへの対応が課題だったけど、2番手から楽に抜け出して勝ってくれたように、とにかくレースに行って注文がつかない」

 今浪隆利キュウ務員はアルテミスSでの完璧な内容に手応えを感じているが、唯一の課題として有観客となっての「過剰フィーバー」を挙げる。同キュウ務員がかつて担当していたゴールドシップはトレセン内やレース日のパドックで大勢のファンに囲まれて写真を撮られても平然としていたが、ソダシはデビュー2戦が無観客。ほかの馬よりも音に敏感なところがあり、ファンの入場制限が緩和されてカメラのシャッター音がところどころで鳴るようだとテンションが上がる心配がある。ただ、アルテミスSの時は相当数のシャッター音が鳴り響く中、堂々と歩いていた。今回も平常心を保てそうな感じだ。

 母ブチコはゲート難で引退を余儀なくされた。須貝調教師は気性的に難しい面を抱えている血を知っている。それゆえ、日々のわずかな変化も感じ取れるように、札幌からずっと在キュウで手元に置いて調整を続けてきた。一般的に外キュウ牧場との入れ替えが多い中、4か月以上も在キュウさせているのはゴールドシップのような我の強い馬を育て上げた経験が生きている。

「やはり牝馬特有のピリピリしたところはあるからね。東京への輸送はクリアしたけど、今回は当日輸送。これまで経験してないだけにそこだけがカギ」と須貝調教師。それをクリアして能力全開の走りができれば…。来年の牝馬3冠、二刀流でのダート挑戦、さらには海外遠征などソダシちゃんの夢は広がっていく。

「シップもそうだったけど、芦毛、白毛は冬場、毛が伸びやすくて手入れが大変(笑い)」と、今浪キュウ務員はこの時期の苦労話を披露。当初はブチコの子、白毛ということで話題優先だったが、今後はゴールドシップの芦毛伝説を継ぎ、新たに白毛伝説が始まりそうな予感がする。

 同じく3連勝で挑むメイケイエールも曽祖母はシラユキヒメ。毛色こそ違えど、同門の“白毛対決”として話題になっている。すでにアイドルホースとして確固たる地位を築いているが、この一戦を制すればアイドルの域を超えて名実ともにスターホースの仲間入りを果たすことになる。

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