【JC】ウェイトゥパリス のちの凱旋門賞馬にアタマ差まで迫った爆発力

2020年11月26日 16時35分

26日、キャンターでダートを1周したウェイトゥパリス

【ジャパンカップ(日曜=29日、東京芝2400メートル)TPC秋山響の海外競馬解析】区切りの40回目を迎えるGⅠジャパンカップ。昨年は出走のなかった海外馬だが、今年はフランスからGⅠ馬ウェイトゥパリス(牡7=父シャンゼリゼ)がやってきた。

 ウェイトゥパリスの武器は末脚。この馬の最大の勲章である今年6月のGⅠサンクルー大賞(芝2400メートル)制覇は5頭立てだったとはいえ最後方から差し切ってのもの。その1走前のGⅠガネー賞(芝2100メートル)でも同じく5頭立ての最後方からのちの凱旋門賞馬ソットサスにアタマ差まで迫った(2着)。

 確かに、ここ2走はGⅡフォワ賞5着、GⅠ凱旋門賞9着と、シーズン前半の走りからすれば物足りないが、これは2走とも超のつくスローペースで、前走に関しては不得手の不良馬場だったというエクスキューズがある。そういった条件がおそらく好転するであろう今回はここ2戦のような不完全燃焼に終わることはないはずだ。

 ただ、そもそもスタート自体が上手ではなく、そこからのダッシュも速くないので、今回もかなり後方からの競馬となってしまうことが想像できる。同じ後方といってもフランスのレースに多い少頭数での競馬と日本の多頭数競馬とでは、先頭からの距離という意味で大きな違いが出てくる。しかも今回のジャパンカップは史上最高レベルのメンバー構成。これを後方一気で勝ち切るのは至難の業だろう。自在性に欠ける点は懸念材料になる。

 また、この馬は2018年以降フランス国内だけでレースをしており、キャリアを通じても欧州を離れたことがなかった。初めての長距離輸送による遠征競馬となるだけに、パドックを含めて来日後の気配には十分に注意したい。

 なお、今年のサンクルー大賞の勝ち馬であるウェイトゥパリスはジャパンカップにおける褒賞金の対象馬となっており、1着なら300万ドル、4着以下でも20万ドルが交付される。