【JC】アーモンドアイが現役最後の最終追い切り ルメールが時計よりも重視したポイント

2020年11月25日 11時30分

ルメールを背に現役最後の最終追い切りを行ったアーモンドアイ

 第40回ジャパンカップ(29日=東京芝2400メートル)の最終追い切りが25日朝にいよいよスタートした。注目は何と言っても引退レースとなるアーモンドアイだ。

 天皇賞・秋で史上初の芝8冠を達成した令和のレジェンドホースが、いよいよ現役最後の戦いを迎える。舞台は2年前に世界レコード2分20秒6で駆け抜けた東京芝2400メートル。管理する国枝調教師すら「時計が壊れているんじゃないかと思った」と驚がくさせ、世界のホースマン&ライバル馬を震撼させた思い出のジャパンCだ。

「最後はとにかく無事に」とラストランに祈りを込める指揮官が、有終の美に向けて最大のポイントとして挙げるのは「久しぶりに長い距離を走るからね。いかにリラックスして走れるか」。注目を集めた25日の最終追い切りは、その課題を明確にクリアする内容だったと言えよう。

 主戦ルメールを背に南の角馬場からウッドコースへ。5馬身先行するミッキーパンチ(1勝クラス)、サトノエルドール(3勝クラス)を目標に5ハロンからゆったりとスタートした。道中の折り合いは十分。徐々にピッチを上げて4角で内に潜り、ラスト1ハロンでは1馬身差に詰め寄る。残り100メートルを迎えて一気にギアを上げると、あっさりと前に出て半馬身先着。緩急の利いた走りは陣営のもくろみ通りだろう。気になる点を挙げれば天皇賞時に比べて小さく映る完歩だが、余力を残したフィニッシュを思えば問題なしと言えるかもしれない。

 手綱を取ったルメールも納得の表情。フィナーレに不安なしを約束する。「無理をしないで追い切りをしたかったので彼女のパワーをセーブしましたが、彼女のコンディションはアップしました。休み明けの前走はたぶん80%でしたが、今回は99%。トップコンディションになったと思います。テンションが上がらず、静かだったのも大事なポイントです」

 天皇賞のゴールは2着フィエールマンに半馬身差まで詰め寄られたが「もう勝負付けが済んだ後だったし、相手が来ればまた伸びる余裕も感じられた。抜け出してフワッとしただけで、脚が上がったワケじゃないから」と国枝調教師も距離不問を口にした。

 足跡を振り返れば、相手が揃うほどに自身の強さを際立たせてきた令和のレジェンドホース。むろん、最後もアーモンドアイらしく――。伝説の最終章をつづる手はずは整った。