【JC】コントレイル 驚異の回復力で激闘・菊花賞の不安を一蹴

2020年11月24日 11時30分

「回復力」のコントレイル

 ラストランを迎える先輩3冠馬アーモンドアイから、若き無敗の3冠馬2頭のどちらが「現役最強の座」を受け継ぐのか!? 第40回ジャパンC(29日)の焦点だ。驚異の「回復力」を見せるコントレイル(牡3・矢作)に密着した――。

 クラシック3冠制覇を果たせば、ジャパンC参戦のプランは確かにあった。しかし、菊花賞が想像以上の激闘になったことを受けて、コントレイルを管理する矢作調教師は、レース直後に次走の予定を発表することを封印。放牧先での様子を自ら確認し、オーナーサイドとの協議の末、改めてチャレンジへと踏み切った。

「馬を見てちょっとでも嫌なところがあれば…と思っていたが、本当に何も悪いところがなくて。その回復の早さに驚いた」(矢作調教師)

 12日に帰厩後は15日に坂路で時計(4ハロン54・9―13・4秒)を出し、翌週の18日は福永が手綱を取ってウッドで1週前追い切りを消化(6ハロン81・8―11・7秒)。20日にも福永が騎乗してゲートの駐立を確認している。

「これまでやってきたことと変わりのないルーティンをこなせている。今は予定通りの調整メニューを消化できていることが何より。ここからあと1週間でどれくらい調子を上げていけるか。100%の状態でないと勝てない相手だから」と話す福永におごった様子が見られないのは、これまですべてのレースでチャレンジを続け、それを克服してきたパートナーへの絶大なる信頼があるからに他ならない。

 驚異の「回復力」をベースに、そこにどれだけのプラスアルファが見込めるのか。これこそが明暗を分かつポイントになろう。

 シンボリルドルフは3歳時のジャパンCでカツラギエースの大逃げを捕らえられず3着。
父ディープインパクトも3歳時の有馬記念でハーツクライ相手に初めての苦杯をなめた。

 無敗の3冠馬にとっては、古馬との初対戦が鬼門となる歴史を承知の上でのチャレンジ。その簡単ではないミッションを完遂した時こそ未来永劫、伝説として語られる存在となる。