【マイルCS】アドマイヤマーズ「安田記念のラップ」に隠された逆転の目

2020年11月20日 16時30分

久々を叩かれ、上昇気配のアドマイヤマーズ

【マイルCS(日曜=22日、阪神芝外1600メートル)新バージョンアップ作戦】出走馬の半数近い8頭がGⅠ馬という豪華メンバーが揃った第37回マイルチャンピオンシップ。目移りするラインアップの中で、新VU作戦の明石尚典記者は◎アドマイヤマーズを主役に指名した。昨年は3番人気のインディチャンプを本命にして3連単(1万6580円)的中。2年連続で美酒に酔うシナリオは出来上がっている。

 グランアレグリアが今年3戦で最も強烈なインパクトを残したレース。それは前人未到の芝GⅠ8冠に到達したアーモンドアイを問題にしなかった安田記念で衆目の一致するところだろう。稍重で東京マイル1分31秒6。前後4ハロン45秒7→45秒9のイーブンラップを最速上がりマーク→2馬身半差なら、数字&ビジュアル両面ともに申し分ない。

 となれば、畑違いのスプリンターズSをもぶっこ抜いたマイル女王には逆らえない? ただ、ここで気になるデータが一つ。安田記念の勝ち馬は同年のマイルCSで〈2・0・0・5〉(過去10年)というのがそれ。V逸の理由はおのおのあろうが、勝率30%足らずでは絶対的存在とは程遠いのが現実だ。主役候補にデータ面のほころびが見えるのなら、攻めの姿勢を貫くのが当欄の流儀。ここはあえて花盛りのマイル女王に反旗を翻してみたい。

 先週土曜のデイリー杯2歳Sがマイル1分32秒4のレコード。翌日の未勝利戦でも1分33秒6の高速時計が飛び出している。コースレコード(1分31秒9)の更新も視野に入る目下の高速馬場では、能力差が結果へストレートに反映される可能性大。そこで白羽の矢を立てたのがアドマイヤマーズだ。

 春のマイル王決定戦こそ6着に沈んだものの、4ハロン通過45秒7は良馬場で1分30~31秒台の前3年(17年=45秒5、18年=45秒5、19年=45秒8)とほぼ同じ水準。馬場差を考えれば、道中3番手の積極策での0秒7差にはむしろ高い評価を与える必要がある。34秒6→34秒7と自身の前後3ハロンラップにもブレがなく、合計は2着アーモンドアイ、3着インディチャンプ(ともに69秒7)を上回る69秒3。大きく水をあけられながらもグランアレグリアに次ぐ数字を叩き出しているのは、決して見逃せないデータだ。展開ひとつで十分に逆転のシーンを描ける能力の持ち主。そう結論付けた当欄の根拠がズバリこれだ。

 前後3ハロン35秒5→34秒3のスローでひと伸びを欠いたスワンSのパフォーマンスはいかにも休み明け。自己最高の馬体重(482キロ)を叩いた上積みは決して小さくないはず。能力全開なら4つ目のマイルGⅠタイトルはもう目の前。Vゴールのその先には、再び世界の舞台が待っている。