【GⅠマイルCS】追い切り グランアレグリアGⅠ3連勝へ「完成体」

2020年11月18日 11時00分

グランアレグリアは余力十分に併入でフィニッシュした

 真の最速王者となり得るのか? GⅠ馬8頭の豪華メンバーによる競演となったマイルCS(22日=阪神芝外1600メートル)の最大の注目は安田記念、スプリンターズSに続くGⅠ3連勝へと挑むグランアレグリアだろう。勝てば史上8頭目となる同一年の春秋マイルGⅠ制覇となるが、18日朝に美浦芝で行われた最終追い切りの動きは果たして…。

 現在、GⅠを連勝中で、同じマイル戦だった今春の安田記念では前年の春秋マイルGⅠを制したインディチャンプ、絶対女王アーモンドアイを相手に真っ向勝負で2馬身半差の完勝。新女王誕生を高らかにアピールした。さらに秋初戦のスプリンターズSではケタ違いの末脚で2馬身差の楽勝。昨年末の阪神Cで474キロだった馬体重も504キロにまで成長し、エレガントさにたくましさが加わり、完成形といえるシルエットに変貌した。

 春秋マイルGⅠ制覇へ死角がまったく見当たらない中で、あえて不安を挙げればローテーション。新馬戦を除くこれまでの勝利は全て2か月以上の間隔が空いていて、中3週だったNHKマイルCでは5着(4位入線)と唯一の馬券圏外に敗れている。レースで高いパフォーマンスを発揮するぶん、反動が出やすいという点で、1か月半のローテで挑む今回は不安がよぎる。

 この点に関して藤沢和調教師は「一生懸命に走る馬で以前は折り合いに苦労するところがあったけど、最近は楽に調整できるようになってきた」と語る通り、この中間は気持ちのオンオフがしっかりできて、スプリンターズS激走の疲れは皆無だ。けさの最終追いでも現在の充実ぶりをしっかり感じ取ることができた。杉原を背に芝コース5ハロンから同キュウのレッドアルマーダ(3勝クラス)を5馬身追走。ゆったりした入りでも鞍上との折り合いはぴったり。4角過ぎで早くも前を射程圏に捉えてもムキになるそぶりは全く見せず、軽快なフットワークで差を詰め、ラスト1ハロン手前から馬体を併せてそのまま併入。動きにまったく無駄がなく、なめらかでスムーズな追い切りで5ハロン64・6秒をマークした。

 稽古を見届けた藤沢和師は「一度使っているし、走りやすそうだったので、本馬場(芝)にしました。そんなに速くはなかったけど、いい感じの併せ馬ができました。以前より力みがなくなって、穏やかになっているので、マイルに距離が延びるのも大丈夫」と現在の充実ぶりに自信をみなぎらせた。

 さらに進化を遂げた女王がGⅠ3連勝へ――。輝きを放つ準備は今ここに整った。

 ☆グランアレグリアを管理する藤沢和雄調教師はマイルCSで歴代最多の4勝をマーク。同調教師はマイルCSでの出走回数も橋口弘次郎元調教師と並び歴代最多タイの18回で、グランアレグリアが出走すれば単独最多となる。ここで勝てば、01年のゼンノエルシド以来、19年ぶりとなる。

 また鞍上のルメールはマイルCS初制覇がかかる。同騎手は初騎乗となった04年以来、16年連続で同レースに参戦しているが、3度の2着が最高着順でこれまでのマイルCS成績は②②⑰⑦⑰⑧④③⑫⑨⑦④②⑤⑬⑮着。