【デイリー杯2歳S】ホウオウアマゾン担当厩務員が成長力を絶賛「ホンマに最高やで」

2020年11月11日 17時00分

野路菊Sを制したホウオウアマゾン。中間はさらなる進化を見せている

【デイリー杯2歳S(日曜=14日、阪神芝外1600メートル)POGマル秘週報】「2歳戦の充実」と言えば聞こえはいいが、現在の番組事情は“乱立”にも近い。ゆえに重賞と思えない少頭数で、そのレベルも担保できないようなレースが時に生まれてしまう。昨年、後の無敗のクラシック3冠馬コントレイルを出すことに成功し、来年からはGⅡ昇格の運びになっている我らが東京スポーツ杯2歳S。今年もダノンザキッドという大物が登場予定となれば、レースの格をしっかりキープしてくれるだろうと期待する一方で、この手の馬の登場はライバルの撤退をも招きかねない。もしかしたら激烈な少頭数に…。

 おっと、その心配の前にまずは今週の話。GⅡデイリー杯2歳Sも「頭数がかなりヤバい」との噂を聞きながら取材することになった一戦。最終的に登録馬は12頭になったものの、先週金曜朝の段階での想定頭数はわずか5頭だった。これなら不遇の2歳ダート馬に重賞レースの一つでも分けてあげればいいのに…。そんなことを思いながら、わずかしかいない想定馬柱を持ち、矢作厩舎へと向かう。

「おお、松浪さん。デイリー杯の取材かいな。ずいぶんと馬が少ないらしいな」

 こちらから話を振るよりも早く、声をかけてくれたのはベテランの池田厩務員。今年は中京で行われた出世レースの野路菊Sを勝ち、オープン馬となったホウオウアマゾンの担当者である。

「この馬はホンマに性格がいい。おとなしくて手がかからんし、ホンマに最高やで」と池田厩務員を喜ばせているホウオウアマゾンだが、いつも以上にゴキゲンな対応なのは「扱いやすい」だけでなく、前走後からの変化に手応えを感じているからだとか。

「坂路で4ハロン54秒台、1ハロン13秒前後くらいでしか動けなかった馬が、この中間は4ハロン53秒台、ラスト1ハロン12秒台で上がってきた。ウッドでの追い切りもそうやけど、急に調教で動くようになったんだよなあ。1週前追いに乗ってくれた松山も“まだ体に少し余裕はありますけど、反応はこれまでよりも良くなってますね”って。切れるタイプではないので、前走みたいに積極的に行って、持久力を生かす競馬になると思うけど、ジョッキーもそのあたりは理解してくれているし、なによりもこの馬のことを買ってくれているんだよな。それがうれしいやんか」

 無敗の3冠牝馬となったデアリングタクトとのコンビで評価は急上昇。売り出し中の若手から、今やトップジョッキーの一人となった松山に対する期待値も相当に高い。

「残念なのは当日のパドックで引けないこと。もう一頭の担当馬のパンサラッサが福島記念に出走予定なんで、俺はそっちに行かないとダメ。単純に福島のほうが遠いだけでなく、馬もヤンチャ。他の人間には任せられへんやろ? 仕方がないから馬運車の中で実況を聞くわ」と言っていた池田厩務員だったが…。

 現在の状況では福島記念のパンサラッサは除外濃厚。なんだかんだで当日はホウオウアマゾンを自信満々にパドックで引く池田厩務員の姿が見られるかもしれない。