【エ女王杯】ラッキーライラックは阪神開催問題なし!松永幹師が連覇に自信

2020年11月09日 11時30分

ラッキーライラック

 1週間のインターバルウイークを挟み、今週から12・27有馬記念までノンストップのGⅠ連続開催。その幕開けの第45回エリザベス女王杯(15日=阪神芝内2200メートル)には、GⅠ4勝目を目指すラッキーライラック(牝5・松永幹夫厩舎)が主役として鎮座する。京都競馬場改装工事のため「阪神競馬場」で同レースが施行されるのは、96年に現条件になってから初めて。連覇を狙う同馬にこの影響はあるのか? キャリア最後の秋を迎える心境なども含め、管理する松永幹夫調教師(53)に話を聞いた。

 ――重賞初制覇となったデビュー2戦目のアルテミスS以降はすべて重賞に出走。厩舎をけん引してきた名馬が最後の秋シーズンを迎えます

 松永幹 早いですね。2歳のころは完成度の高い馬と言われたりもしたけど、古馬になっても成長してくれた。GⅠ3勝はなかなかできないですからね。本当に頑張ってくれました。

 ――デビュー当時と現在を比較してイメージの違いなどはありますか

 松永幹 デビューする前から動きは良かったし、走る馬だろうとは思っていましたけどね。でも、故障することもなかったし、調子を大きく崩したのも秋華賞の前くらいかな。古馬になってからは安定していました。そういう意味でも素晴らしい馬だと思います。

 ――善戦しながらも勝てない。そんな期間が1年8か月もありました。久々の勝利となった昨年のエリザベス女王杯は感慨深い一戦だったのでは

 松永幹 手綱を取ったスミヨンがこれまでと違う競馬をしてくれましたね。チラッと言ってたみたいなんですよ。「いつも先行して勝てていないみたいだ」と。常に人気を背負って、勝ちにいく競馬をしなくちゃいけないという背景もあった。仕方のない面もあったとは思うんですが、スミヨンが思い切った騎乗をしてくれたことで違う面が見れた。大きい勝利だったと思います。

 ――そのレースで脚をためる競馬をしたことが、鋭い差し脚を見せた今春の大阪杯勝ちにもつながったように思います

 松永幹 僕もそう感じています。しかも、今回と同じ阪神の内回りコースで。今年のエリザベス女王杯は京都でなく、阪神ですけど、大阪杯を勝ったことで「問題ない」と言うことができます。僕自身はコースを問わない馬だと思っていますし、最初から心配はしていなかったんですが。

 ――その流れで言えば、前走の札幌記念は少し積極的な競馬をし過ぎたかもしれません

 松永幹 さっきの話にもつながるんですけど、小回りコースの札幌で人気も背負っていた。難しいシチュエーションだったと思うんです。もちろん、残念ではありましたが、あの騎乗も責められません。これは結果論になってしまうんですが、宝塚記念からの参戦で目に見えない疲れがあったのかもしれません。もちろん、状態が良かったので出走したんですけど、暑い時期に調整し、北海道まで連れていくのは簡単なことではない。それを改めて感じましたね。

 ――今回も人気を背負う状況での出走。初コンタクトになるルメール騎手にはなにかしらの指示を出しますか

 松永幹 脚をためてほしい気持ちはあるけど、それは騎手に任せようと思っています。ルメールには最終追い切りに乗ってもらうつもりですし、感触を確かめたうえで考えてくれたらいいかな。

 ――今春の大阪杯は無観客の中でのGⅠ制覇でした。制限中とはいえ、今回はファンのいる状況での出走になります

 松永幹 この馬の走っている姿を見てもらえる機会は残り少ないですからね。それがあと1回なのか、それとも2回以上になるのかはわからないけど、まずは連覇の懸かっている今回に全力投球です。ファンがいてくれることに関しては素直にうれしいと思います。

 ――最後に手応えを

 松永幹 ノームコアには前走で負けていますし、他にも強い馬がいるので簡単な競馬にはならないと思っていますけど、まずはこの馬の力を出し切ってもらいたい。その結果としてラッキーライラックの走っている姿を「まだまだ見たい」と思ってもらえるレースができればいいですね。応援してください。