【天皇賞・秋一夜明け】調教ゼッケンに8つ目のGI星が付いたアーモンドアイ

2020年11月04日 13時45分

もうすぐ本物の8冠ゼッケンが完成する

【東スポ競馬カメラマンが見た名馬の裏側】「名馬の隣に名厩務員あり」。そう確信した出来事があった。1日に史上初の芝GⅠ8勝を達成したアーモンドアイ。その一夜明け取材となった2日朝、美浦トレセンで担当の根岸助手から「星持ってきた?」と聞かれた。

 この問いかけには伏線があった。レース4日前の午後、翌朝の紙面掲載が決まっていたため、写真撮影のお願いに行ったときのことだ。

「明日、7つ星(GⅠ勝ち数)のゼッケンと一緒に撮らせていただけませんか」とお願いをして、しばらく雑談をしていると「まさか8個目の星をつけようとしていないよね?」と逆取材をされてしまった。

 まさに記者の意図を射抜かれていてビックリ。8個目のGⅠ制覇を見据えて、こちらサイドで勝手に星型に切り抜いた金色の折り紙をボール紙に貼り付けた小道具を製作済みだった。その日はさすがに断られたが、何気ない言動から意図していることが見透かされていたとは驚きしかなかった。

 当然ながら、人間以外の生き物は何か要求したくても物を言わず、言葉で伝えることもできない。きっと根岸助手は洞察力に優れ競走馬の何気ない表情、仕草などから思っていること、欲していることを察知して世話をしてきたのだろう。そして、いつもと微妙に違う些細な変化にも、いち早く気づき、ケアをしてきたのだろう。その積み重ねが芝GⅠ8冠という偉業達成につながったのだと思う。

 改めて〝名馬の隣に名厩務員あり――〟。そう確信した一夜明け取材だった。