【天皇賞・秋】2着フィエールマン福永「スタートは出たけど、その後に挟まれたのが痛かった」

2020年11月02日 11時50分

春秋の盾連覇こそ逃したフィエールマン(左端)だが、女傑をゴール寸前まで追い詰めた

 女傑アーモンドアイの新記録達成で秋華賞、菊花賞に続いて歴史的な一戦となった第162回天皇賞・秋(1日、東京芝2000メートル)。敗れはしたが、天皇賞・春連覇のフィエールマンは小差でその底力を見せつけた。果たして絶対女王との〝再戦〟の日はあるのだろうか。

 後方から直線で猛追したフィエールマンが半馬身差の2着。自身が駆使した上がりはアーモンドアイを上回るメンバー最速の32秒7だった。昨年のGⅡ札幌記念(3着)以来の2000メートルで、東京は新馬戦(1着)以来2度目。天皇賞の春秋連覇こそ逃したが、GⅠ3勝馬の名に恥じない貫禄を示す走りだった。

 初コンビを組んだ福永は「もうちょっとでしたね。スタートは出たけど、その後に挟まれたのが痛かった。2000メートルだし、コース形態上仕方がないんだけど、クロノ(ジェネシス)と俺のが挟まれて、あそこで1列下がったのがポイントだった。ああいう形になって直線勝負に懸けたけど、最後は力のあるところを見せてくれた」。悔しさをにじませながらもパートナーの力量をたたえた。

 この日は前走比12キロ減の478キロ。3歳夏のGⅢラジオNIKKEI賞(2着)の476キロに次ぐ、過去2番目に軽い馬体重だった。研ぎ澄まされた馬体から繰り出した末脚に「久々に鬼脚を使いましたね。東京は合うと思っていたのでもう一回東京を使ってみたい気はあるけど、(ジャパンCだと)中3週になる。機動力があるので中山は大丈夫。(次走は)おそらく有馬記念になると思います。負けたけど、力は証明できた」と手塚調教師も納得の表情を浮かべた。

 昨年は仏GⅠ凱旋門賞にも挑戦(12着)したフィエールマン。天皇賞・春(2勝)に菊花賞勝ち(18年)を含めた長距離専門のイメージを払拭する、新境地を切り開く走りだった。