【秋華賞・後記】マジックキャッスル国枝調教師「完璧だよ、完璧。馬も落ち着いてきたのがいいほうに出ている」

2020年10月19日 11時56分

成長ぶりを披露したマジックキャッスル

 18日、京都競馬場で行われた第25回秋華賞(芝内2000メートル)は、桜花賞&オークスを無敗で制したデアリングタクトが直線は力でねじ伏せる圧巻の勝利。2着には伏兵のマジックキャッスルが差し脚を伸ばした。

 牝馬3冠の〝先輩〟厩舎が意地を見せた。10番人気の低評価を覆し、ラスト1冠で銀メダルをもぎ取ったのはマジックキャッスルだった。

「完璧だよ、完璧」。期待馬の力走に国枝調教師の白い歯がこぼれた。「スタートをポンと出て、1コーナーではスッと内へ。向正面で外に出して…距離ロスなく、ちょうどいいところで運べたね」。過去にアパパネ、アーモンドアイと2頭の3冠牝馬を送り出した名伯楽は、第一に鞍上の好騎乗をポイントに挙げた。

 一方で馬自身の成長も見逃せない。長距離輸送を挟んだ馬体重はプラス10キロ(432キロ)。「数字を見てこれはいいなと思ったよ。馬も落ち着いてきたのがいいほうに出ている」と同師。

 春はまだ線の細いシルエットだったが、秋を迎えて確実にボリュームアップした。それでも決して道悪が得意と思えるほどパワフルな馬体ではない。稍重でのGⅠ2着は着順以上に評価できる。次走は未定も、充実一途の同馬が重賞に手が届くのは時間の問題だろう。テン乗りで満点騎乗の大野も「勝ち馬の後ろをいい形で回れた。こういう馬場は得意じゃないけど、辛抱強く走ってくれた」とパートナーの底力をたたえた。

 レース後、デアリングタクトの杉山晴調教師の姿を見つけた国枝師は「おめでとう! ジャパンCで待ってるぞ!」

 後輩に国枝流エールを送って〝仲間入り〟を祝福することも忘れなかった。