【秋華賞】ソフトフルート渾身の早めスパートでデアリングタクト封じ!

2020年10月16日 17時50分

春2冠不出走のソフトフルートが最大の惑星馬になる!?

【秋華賞(日曜=18日、京都芝内2000メートル)新バージョンアップ作戦】歴史的瞬間が刻一刻と迫っている。第25回秋華賞は無敗での牝馬3冠制覇を目指すデアリングタクトで断然ムードだが、新VU作戦の明石尚典記者は異議あり! 敢然と抽選対象のソフトフルート◎でジャイアントキリング宣言だ。その根拠は? とくとお読みいただこう。

 紫苑Sは桜花賞8着→オークス10着のマルターズディオサ。ローズSが桜花賞10着→オークス4着のリアアメリア。東西のトライアルを春2冠経験組が制したことで、3歳牝馬路線は実績馬の圧倒的優勢。そんな構図がくっきりと浮かび上がってきた。このトライアルホース両馬のはるか前に位置するのが2冠馬デアリングタクト。となれば、無敗の3冠へ向けてもはや死角は見当たらない? それでもあえて不安要素を挙げるならば、トリッキーと評される京都内回り10ハロンか。12年ジェンティルドンナに18年アーモンドアイ。オークスでそれぞれ0秒8差、0秒3差と力の違いを見せつけた歴史的名牝でも、秋華賞ではハナ差、0秒2差まで詰め寄られた事実もある。無敗の女王に敬意を表しつつ、ここは一発逆転の一手を探ってみたい。

 前3ハロン34秒9→5ハロン58秒0の前傾ラップで抜け出した2、3着馬を直線だけでナデ斬りにした桜花賞。スムーズさを欠きながらも33秒1の最速上がりで抜け出したオークス。春2冠で瞬発力レベルの違いを見せつけたデアリングタクト相手に真っ向勝負を挑んでもまず勝ち目はない。唯一、土をつけるシーンをイメージできるのは、舞台設定を生かした早めスパートからのスピード持続力勝負に持ち込んだケース。そこで大きく浮上するのがソフトフルートだ。

 2勝クラスを勝ち上がったばかりと格で大きく落ちるのは否めないが、別表通り前走・夕月特別のVタイム(中京10ハロン=2分00秒0)は1週前のローズS(1分59秒9)にわずか0秒1劣るだけ。前4ハロンで1秒以上のビハインド(夕月特別=49秒7、ローズS=48秒4)を背負いながら、後半6ハロンをオール23秒台(2ハロン分割)にまとめて、ほぼ互角の勝負に持ち込んでみせた。自身の後半7ハロンラップはローズSを制したリアアメリア(1分23秒9)のはるか上をいく1分21秒8。それでいて上がりもコンマ1秒上回る34秒3なら、ローズSでも勝ち負けになっていた――。この仮説はあながち的外れではないだろう。

 降級制度が廃止された昨年からラスト1冠で劣勢を強いられている前走条件戦組だが、残した数字がトライアルのGⅡに匹敵するとなれば話は別。今年に限ってはむしろ、勝負付けの終わった春2冠経験組より魅力的に映る。瞬発力よりもスピード持続力に優れた異色のディープインパクト産駒。その勢いと成長力で2冠牝馬にどこまで迫れるか、目が離せない。