【紫菊賞】自ら気合スイッチ入れるグラティトゥー無傷の連勝なるか

2020年10月14日 16時45分

グラティトゥーは大物感十分だ

【POGマル秘週報】8月25~28日に北海道市場で開催された「サマーセール2020」は例年以上の活況を呈し、史上最高の売り上げを記録した。そんな中で牝馬の最高価格となったのがペブルガーデンの19(父エピファネイア)。その全兄にあたるのが土曜(17日)京都の1勝クラス・紫菊賞(芝内2000メートル)にエントリーしているグラティトゥーだ。

 ちょうどサマーセール直前の小倉新馬戦(8月23日=芝1800メートル)で勝ち上がりを果たしており、全妹の取引価格にも大きな影響を与えたのではないか。それほど強烈な勝ちっぷりだった。

 レース当日に突然、降り始めた雨の影響で馬場状態は悪化。さらには圧倒的1番人気に推されていたディープモンスターの放馬→除外により発走を待たされるアクシデントも…。様々な悪条件が重なる中でのスタートになったが、グラティトゥーは圧巻のパフォーマンスを披露する。後続に5馬身差をつけての圧勝――。特に直線で追い出されてからの反応、瞬発力はモノの違いを感じさせ、仮にディープモンスターが出走していても結果は変わらなかったのでは…と思わせるに十分なレース内容だった。

「入厩当初は長く脚を使うタイプなのかなと感じてましたが、(新馬戦の)1週前から抜群の切れを見せ始めて、レースでもその通りの走りでした。道悪でしたけど、全く苦にしなかったですね」と橋口調教師は会心の初戦を振り返る。

 新馬戦快勝後は放牧に出て約1か月前に帰厩。順調な調整が進む中、1週前は新コンビとなる岩田康を背に、ウッドで6ハロン79・7秒の猛時計をマークしてみせた。これにはトレーナーも「すごい馬ですよね」と驚きを隠せない様子だ。

「普段はおとなしい馬なんですけど、(背中に人が)またがると自ら気を入れるタイプ。走ることにすごく前向きなんですよね」とグラティトゥーを評する。

 振り返れば、昨年の紫菊賞も橋口厩舎の管理馬で同じエピファネイア産駒のロールオブサンダーが勝利を飾っている。トレーナーいわく「この2頭はよく似ている」そうだが、昨年は伏兵だったのに対し、今年は本命を送り出す立場。「ぜひとも連勝して、暮れのホープフルSに乗り込みたいですね」と大目標に向けて闘志を燃やしている。

 果たして無傷の連勝なるか、グラティトゥーの走りに注目してほしい。