【京都大賞典】グローリーヴェイズ復活V呼んだ川田の〝ひと手間〟

2020年10月12日 10時59分

完調手前ながらグローリーヴェイズ(左)はGⅠ馬の底力を見せつけた

 11日のGⅡ京都大賞典(京都芝外2400メートル)は、3番人気のグローリーヴェイズ(牡5・尾関)が勝利。宝塚記念の不可解な17着大敗から復活を果たして、海外GⅠ馬の貫禄を見せつけた。同馬の復活劇を呼び込んだ理由はどこにあったのか。また、今後のさらなる飛躍の可能性は?

 海外GⅠ勝ち馬が得意の淀で復活を遂げた。13番枠からポンとスタートを切って難なく好位を確保。前に馬を置きながら折り合いをつけて直線を向くと、力強い伸びで猛追するキセキを3/4馬身退けた。

「実績馬が、こうやって復活できて何よりだなと思います。前回の宝塚記念(17着)が、この馬としてはあまりにも走ることができていなかったので、どういう形でああいう競馬につながったのか感じながら、レースに向かおうと思っていました」とは初コンビで結果を出した川田。

 返し馬から休み明けの雰囲気を感じたという鞍上は、ゲート裏の待機場所でも大きめに歩かせるなど、戦前から細心の注意を払ってレースに臨んだ。それがグローリーヴェイズの復活に、ひと役買ったことは言うまでもない。

 一方で、陣営は仕上がりに関しては「完調手前だった」と言い切った。尾関調教師は「まだ香港(ヴァーズ)を勝った時などに比べると物足りない面がある。それはジョッキーも感じていたみたい。そういう意味では、もうひとつ上があるのかな、と」。100%ではない状態で、ただ一頭58キロを背負っての勝利はGⅠ馬の貫禄だろう。

 前日(10日)から競馬場へのファンの入場が再開されたものの、まだ人数制限があり、かつ大声を出さないよう要請があるなど、完全に“競馬の日常”が戻ったわけではない。グローリーヴェイズを復活させた鞍上は「馬場の中からも、お客さんの姿を拝見していました。お客さんのいる前で重賞を勝つことができて、こうしてGⅠ馬が復活して、お客さんにとってもいい時間になったのではと思います。早くお客さんがいることが当たり前の日常が戻ってほしいです」と競馬そのものの“完全復活”を切望した。

 ともあれ、有観客競馬再開週に記念すべき勝利を飾ったグローリーヴェイズ。再びスタンドに大歓声が戻ってきた時には、最高のパフォーマンスを見せて大いに盛り上げてもらいたい。