【毎日王冠】渡辺「サリオスの坂を上がってからの反応は別格」

2020年10月12日 10時51分

毎日王冠で完勝したサリオス(右)

【渡辺薫&柏木集保「私たちはこう見た」・毎日王冠】

 渡辺 圧倒的な1番人気に推されたサリオスが2着に3馬身差をつけて圧勝。まさに役者が違った感じだったな。

 柏木 休み明けでしたけど、落ち着いていましたね。2歳時は少し不格好な馬でしたが、だんだんラインが整ってきてバランスも良くなってきました。

 渡辺 プラス10キロの馬体重が示す通り、成長していたな。レースぶりも強いのひと言。先行勢が飛ばして折り合いをつけやすい流れだったとはいえ、最後の直線で坂を上がってからの反応は別格だった。良馬場なら楽に1分44秒台をマークできただろうね。

 柏木 そうですね。レースのラスト1ハロンが11秒7のフィニッシュですから立派です。この馬の54キロはいかにも有利でしたが、この内容では褒めるしかありません。

 渡辺 このパフォーマンスなら、どの路線に向かっても本当に楽しみだよ。たとえ菊花賞でも3歳馬同士なら絶対能力の違いで勝ち負けになるんじゃないかな。

 柏木 おそらく中距離路線でしょうけど、いずれにしてもマイル~2000メートルでチャンピオンになれる器でしょうね。

 渡辺 強さが際立った勝ち馬とは対照的に、2~5着馬は0秒2差内の接戦だった。2着ダイワキャグニーは東京巧者らしく最後までしぶとく粘っていた。

 柏木 去勢手術明けでしたが、そんなにおとなしくなった印象は受けませんでした。でも、調整は以前よりしやすくなっているのかもしれませんね。

 渡辺 ザダルも今日は少しイレ込んでいたせいか、前走(関越S1着)のようにはじけなかった。サンレイポケット、カデナは新潟記念同様、しまいはよく伸びている。ただ、厳しいことを言えばGⅢ以上GⅡ以下のレベルだな。

 柏木 サリオスと同じ3歳馬のサトノインプレッサは出遅れ。いいところがありませんでした。

 渡辺 直線も精彩を欠いたように、敗因はスタートだけじゃないよ。1週前も、直前の追い切りもピンとこなかったように今回は中身ができてなかったんじゃないかな。