【毎日王冠】連対率100%サリオスか切れ味のザダルか

2020年10月07日 17時30分

3歳馬ながら早くも風格を漂わせるサリオス

【毎日王冠(日曜=11日、東京芝1800メートル=1着馬に天皇賞・秋優先出走権)東西記者徹底討論】GⅡ毎日王冠で断然の支持を集めるのは昨年の朝日杯FSの覇者で、今年の皐月賞&日本ダービー2着馬サリオス。対する古馬勢が手薄となれば、逆らう余地はない?「追跡者」松井&「分析官」岡崎の決断に注目だ。

 岡崎翔(大阪スポーツ):今週から秋の東京、京都開催が開幕します。

 松井中央(東京スポーツ):いよいよ本格シーズン到来だね。

 岡崎:今週から、ようやく競馬場にお客さんが戻ってくるのが何より。

 松井:いやあ~本当に、ようやくだよね。まさか、こんなに長く無観客が続くとは…。

 岡崎:今年は牡馬、牝馬とも無敗の3冠にリーチがかかってますし、京都はこの開催を最後に長期の改修工事に入ります。現地に足を運びたい方も多いでしょうから。

 松井:まあ、まだごく少数ではあるけど、入場できた方は久しぶりの現地での競馬を楽しんでもらいたいね。

 岡崎:で、入場再開記念となる開幕週の東京メインは毎日王冠です。

 松井:天皇賞・秋やマイルCSの重要ステップだね。毎年、強力なメンバーが揃って、盛り上がるレースなんだけど…。

 岡崎:今年は頭数も少ないし、メンバーもやや小粒な印象です。

 松井:そんな中での目玉は、やはり唯一のGI馬サリオスということになるのかな。

 岡崎:でしょうね。ボクは迷わず◎です。

 松井:だと思ったよ。まあ、ボクも対抗なんだけどさ。

 岡崎:ここまで5戦3勝、2着2回で連対率100%。敗れた2走は、ともにコントレイル相手の皐月賞、ダービーですから。どちらも3着以下には、それなりの着差をつけていますからね。世代を代表する馬なのは間違いないでしょう。あとは世代間比較がどうかってところですが、古馬の一線級が不在のここなら、さすがに不覚は取らないでしょう。

 松井:超大型馬で、どう見ても長丁場向きではないよね。ダービーからの距離短縮は間違いなくいいと思う。ただ…。

 岡崎:何か不安な点でも?

 松井:春よりも、さらに筋肉質になって帰ってきてるんだよね。あれは、もはやスプリンターの域だよ。今はもしかしたら、1800メートルでも長いかもしれない。ゴール前で失速する場面まで考えておいたほうが…。

 岡崎:で、差し切る可能性を感じている馬は?

 松井:◎ザダルだな。

 岡崎:前走の関越Sで久々の勝利を挙げたとはいえ、重賞クラスでは少し足りない印象も…。

 松井:ここ2走は左回りのオープン特別で上がり33秒2、32秒8の鋭い末脚を駆使。切れ味が違うし、この条件はよほど適性が高いんだと思うんだよな。

 岡崎:なるほど。

 松井:この頭数ならスローの上がり勝負になるだろうし、この馬の瞬発力をフルに生かせるんじゃないかな。サリオスに出し抜けを食らわせることも可能だろう。

 岡崎:ボクはザダルは無印。対抗はカデナです。

 松井:その馬、好きだよね。毎回、名前が挙がっているような…。

 岡崎:ええ、まあ。春先の小倉大賞典の差し切り、大阪杯の0秒2差4着善戦を見れば、力があるのは間違いありませんから。宝塚記念(12着)は強力メンバー&道悪馬場で度外視できるし、前走の新潟記念(6着)はスローで展開不向きってことで…。まだ見限るのは早いですよ。

 松井:時計勝負になると厳しいと思うけどな。それなら新潟記念で先着しているサンレイポケットを上に取るのが自然じゃない?

 岡崎:毎度、勝つ時は僅差だから地味なイメージですが、着実に力をつけてきたのは認めます。

 松井:当時は久々、昇級でいきなりの重賞挑戦。それでタイム差なしの3着に来たのには驚いた。ボクらが思ってる以上に強い馬なのかもしれない。今回は相手がもう一段階強くなるけど、対応しても不思議はないんじゃないかな。

 岡崎:ボクが穴馬に強調しておきたいのはアイスストームですね。3走前のメイSの鮮やかな末脚が印象的。2走前のエプソムC(14着)、前走の新潟記念(12着)はそれぞれ雨馬場、荒れ馬場に切れ味をそがれました。パンパンの絶好馬場で瞬発力勝負になれば、この馬の出番もあると思います。

 松井:あとは、まだ伸びシロを残す3歳サトノインプレッサを、夏を越えてのパワーアップの可能性も考えて押さえておくべきかな。

 岡崎:そこは同意見です。他にもツボにハマると強いダイワキャグニー、コントラチェックあたりもいますが…。

 松井:力はあるんだろうけど、ちょっと確実性に欠けるよね。この頭数ではあまり手を広げても仕方ないし、今回は見送りかな。

 岡崎:では京都大賞典(日曜=11日、京都芝外2400メートル=1着馬に天皇賞・秋優先出走権)にも触れておきましょうか。

 松井:ダンビュライトに注目している。メンバーは強力だけど、京都が得意な馬だし、楽に前に行ければ面白いんじゃないかな。

 岡崎:ボクはキングオブコージですね。破竹の4連勝で目黒記念を制覇。今年最大の上がり馬と言っていいでしょう。ここも突破すれば、GIタイトルが見えてきます。