【毎日王冠】充実の4歳秋を迎えたコントラチェックが絶好の芝で独り旅

2020年10月06日 17時10分

仕上がり絶好のコントラチェック。強豪牡馬が相手でも逃げ切りは十分可能だ

【毎日王冠(日曜=11日、東京芝1800メートル=1着馬に11・1天皇賞・秋優先出走権)】観客を入れての競馬がスタートする今週末のJRAは東京&京都開催が開幕。秋競馬もいよいよ本格化ムードだ。日曜の東京メインはGⅠに直結するGⅡ毎日王冠。少頭数ながらサリオスを筆頭に中距離路線を目指す強豪牡馬が集結した。その中で“紅一点”のコントラチェックが何とも不気味に思える。

 この歴史と伝統のGⅡは1986年以降、牡馬&騙馬が379戦30勝、2着29回(連対率15・6%)の戦績を残している。対して牝馬はサンプルこそ少ないが23戦4勝、2着5回(連対率39・1%)と好走確率は高い。短絡的に“牝馬狙い”が効率のいい馬券作戦? とはいえウオッカ(08年2着→09年2着)、アエロリット(18年1着→19年2着)といった牡馬勝りのリピーターが数字を引き上げた面もある。

 今回、牡馬の強豪に挑むコントラチェックが獲得したタイトルは牝馬限定のGⅢを2つ。一方でGⅠでは9→15→14着と大敗続きだ。しかし、侮れないのが名門・藤沢和厩舎が次週のGⅡ府中牝馬Sの予定を繰り上げて同馬を送り出すこと。同厩舎はこれまで当レースで〈3・1・2・19〉の戦績。86年以降のデータで、現役では勝利数で上原、堀、矢作キュウ舎(2勝)を、出走回数で音無厩舎(18回)を上回りともに最多だ。

 牝馬に限定すると93年シンコウラブリイ1着、99年スティンガー4着、06年ダンスインザムード2着、17年ソウルスターリング8着と勝ち負け双方のパターンを知り尽くしていることは何とも心強い。今回もかわいい牝馬を谷に落とすのには何か理由があるはずだ。

「もともと“展開ひとつ”というタイプですからね。前走はきつい流れでラストが甘くなってしまいました」

 10着に終わったGⅢクイーンSをこう振り返るのは津曲助手。ただし、きつい流れとは単純にハイペースを示すものではない。1800メートルの同レースでハナを切ったナルハヤが刻んだラップは5ハロン通過58秒2。一方、自ら逃げた1600メートルのGⅢターコイズS(4走前)は同57秒3と1秒近くも速い。つまり「いかに自分のリズムで走れるか」(同助手)が好走のカギと言えるのだ。

 今回と同距離の次週・府中牝馬Sには“天敵”トロワゼトワルがスタンバイ。同馬は最初の対戦となったターコイズSこそ2番手に控えて16着と大敗したが、今年のGⅠヴィクトリアマイルでは5ハロン通過56秒7の超速ラップで逃げて4着。対して2番手を選択したコントラチェックは14着に大失速した。

 相手関係を能力だけで見れば当レースのほうが厳しい。ただ、天敵不在で今回は大半が後方待機組。このメンバー構成は大きな魅力。2000メートル以上では時に積極策に出るダイワキャグニーも1800メートルでは好位差しがセオリーなら、コントラチェックが楽にハナに立つことも可能になる。

 前出ターコイズS快勝時にキャロットファームの秋田博章代表は「本格化は来年の今ごろと見ています」と言っており、当時手綱を取ったルメールも「リラックスできれば距離は二千でも大丈夫」とコメントしていた。

 充実の4歳秋を迎えた良血馬が、開幕週の絶好の芝で独り旅を完遂しても全く不思議ではないのだ。