【スプリンターズS】充実モズスーパーフレア正攻法で逃げ切る

2020年10月02日 17時40分

我が道を行くモズスーパーフレア。ここも逃げるだけだ

【スプリンターズS(日曜=4日、中山芝外1200メートル)新バージョンアップ作戦】秋のJRA・GⅠ開幕戦となる第54回スプリンターズSが3日後に迫った。名だたるスピード自慢が揃った中で、新VU作戦の明石尚典記者はテンのダッシュ力では他の追随を許さない◎モズスーパーフレアで勝負。GⅠ馬となりパワーアップ顕著な今なら正攻法で逃げ切る――との結論だ。


「現役最強馬といえばアーモンドアイ」

 こう断言したとしても、大方の人は首を縦に振るのではないだろうか。その現役最強馬を安田記念で2馬身半置き去りにしたのがグランアレグリア。マイル→スプリントへの条件替わりでも負けるわけにはいかない。背負ったものの大きさを考えれば、これが陣営の偽らざる本音だろう。

 安田記念の勝ち馬が同年のスプリンターズSに参戦したケースは過去に6例。1→2→2→3→2→1着の複勝率100%なら、馬券の軸という観点ではグランアレグリア◎が間違いなく正解なのだろうが…。逆に7割近い確率で勝利をつかみ損ねているのは見逃せないポイント。他のV候補を立てるだけの価値はある。そんな見方も十分に可能だ。

 春の高松宮記念は前後3ハロン34秒2→34秒5で、ほぼイーブンのラップ構成。重馬場ながらラップ3分割でも22秒9→22秒7→23秒1と緩みのないラップを刻んだ。極めて紛れの生じにくい流れで同タイム入線の1~4着馬は、ほぼ互角の戦力との評価が妥当。予期せぬ降着劇でモヤモヤが残ったものの、スプリント王決定戦にふさわしいハイレベルなラップであったことだけは間違いない。

 そこで今回、白羽の矢を立てたのがモズスーパーフレア。3ハロン通過32~33秒台の入りをいとわない快速スプリンターで、前走の北九州記念もご多分に漏れず自身前3ハロンは32秒4の超ハイラップ。良馬場の前年(32秒9)よりギアを上げながらも、上がりは35秒6→35秒7とわずか0秒1落としただけにとどめてみせた。

 レースラップに目を移しても、昨年の前2ハロン21秒6→中間2ハロン22秒8に対して、今年は一切緩むことのない21秒8→21秒8のフラットラップ。本来ならば沈没間違いなしの激流で前年よりも着順アップ→連対確保は、1つ年齢を重ねての充実ぶりを示している。

 持ち前のスピードを生かし切る“粘り強さ”を身につけた今がまさに旬。ポテンシャル満開の今なら、現役最強馬を打ち負かしたグランアレグリア相手でも何ら気後れすることはあるまい。

 春の高松宮記念で念願のGⅠタイトル奪取とはいえ、あくまで繰り上がりでのもの。どこか漂うモヤモヤ感を払拭するために、やるべきことはただ一つ。今度こそ先頭でゴールを駆け抜けるだけだ。