【GⅠスプリンターズS】グランアレグリア最終追い 鞍上のルメールも仰天 美浦ウッド6ハロン82・9秒

2020年09月30日 11時30分

ルメールを背に余裕満々で併入したグランアレグリア(左)

 2020年JRA秋のGⅠシリーズがいよいよ開幕する。その第1弾・第54回スプリンターズS(10月4日=中山芝外1200メートル)の最終追い切りが30日朝、東西トレセンでスタートした。注目は今年の安田記念優勝馬グランアレグリア。8ハロン&6ハロン(スプリント部門)の同年GⅠ制覇なるかに注目が集まる。美浦トレセンウッドコースで行われた最終追いに密着した。

 桜花賞に続き、今春の安田記念で自身2度目のGⅠタイトルを奪取。名マイラーとしての地位を築きつつあるグランアレグリアが高松宮記念(2着)以来2度目のスプリント戦を迎える。しかし今回はもはやチャレンジャーの立場ではない。

「(重馬場の高松宮記念は)馬場が悪くて外を回ったけど、普通の馬場なら1200メートルは問題ない。器用な馬だしゴール前の脚は良かったからね。阪神カップ(芝1400メートル)もいい競馬だった。スピードと切れがあって短いところは強いよ」

 藤沢和調教師の言葉通り、その非凡な潜在スピードを象徴するのが昨年の阪神カップといえる。勝ち時計1分19秒4は17年イスラボニータが記録したレースレコードを0秒1更新。ラスト1ハロン11秒5を持ったまま先頭に立ち、後続には実に5馬身差をつけた。仮に初のスプリント戦だった2走前の高松宮記念が良馬場であったならば、2度目のGⅠタイトルを手にした可能性は限りなく高い。

 南ウッドでの最終追い切りは、ルメールが手綱を取った。僚馬アブソルティスモ(3歳2勝クラス)との併せ馬が行われ、6ハロンから82・9―66・9―52・6―38・7―12・4秒。1~2馬身追走の形でスタートすると、道中の折り合いはスムーズそのもの。直線は内へ馬体を併せると、派手なアクションはなくとも、馬なりのまま闘志を内に秘めた力強い脚どりで併入した。

 昨年末の阪神C以来久々の騎乗となるルメールは「フットワークが良かったし、我慢が利いて折り合いが良くなっていた。ただ、息が大きかった。このあたりは(レースまでに)コンディションが良くなるはず」と追い切りの感触を伝えた。さらに「彼女は体がすごく大きくなったし、大人になっていてびっくりした。1200メートルでいい競馬をしていたけど、中山の1200メートルならさらにいいと思う。1、2角が広い中山は合うし、坂も問題ない」と昨年に自身が優勝に導いた藤沢和厩舎(タワーオブロンドン)との連覇で、新スプリント女王を誕生させる。