【スプリンターズS】徹底した〝意識改革〟でゲート難を克服したキングハート 意外性の血が中山で再び

2020年09月29日 17時00分

着々と〝復活〟の日に備える古豪キングハート。特大の穴馬券が出るかも…

【スプリンターズS(日曜=10月4日、中山芝外1200メートル)dodo馬券】 第54回スプリンターズS(10月4日=中山芝外1200メートル)で秋のGⅠ戦線が幕を開ける。春の短距離王モズスーパーフレア、安田記念V馬グランアレグリアなど多士済々の顔ぶれとなったが、高配的中をテーマとする当欄のターゲットはキングハート。重賞勝ちのある得意の中山コースで、7歳の古豪が劇的復活を狙っている。

 今回の舞台と同じ18年3月のGⅢオーシャンS以来、約2年半も勝利から遠ざかっているキングハート。果たして7歳の古豪は燃え尽きてしまったのか? 答えは「ノー」だ。番頭格の星野助手は近走の不振について、こう語る。

「ゲートでモタれる癖が出てきたことで、近走は決まって出遅れて流れに乗れなかった。2走前のUHB賞では最速上がり(34秒0=8着)をマークしたように、確実に脚は使っているので流れに乗れれば違うはずなんです」

 そう語る陣営は単に手をこまねいているわけではない。前走の前からゲート練習で矯正器具を用いて、駐立への徹底した意識改革を行った。

「前走のセントウルS(13着)はせっかくゲートを出たのに、ポジションをキープせずに控えてしまう消極的な立ち回り。デキが良くて上がり33秒5の脚は使ったけど、前も残る流れでしたからね。もちろん今回は位置を下げずに競馬をさせるつもりです」(同助手)

 ゲート難をほぼ克服した同馬にとって、今回が最適の舞台になることは間違いないだろう。2勝クラスの芝6ハロン(勝ち馬アルミューテン・良)が1分09秒3の決着だった今秋の開幕週が象徴する通り、極端に時計を要するのが今の中山芝の特徴。2、3週目がともに雨中の開催だったことを踏まえれば、最終週は単なるスピード勝負ではないタフな決着が見込まれる。

「2走前までは追い切りでもブリンカーを装着していましたが、前走時からは外してもハミをかければしっかり動けるようになってきました。気持ちをダラッとさせないよう、追い切り前と追い切り後にじっくり乗っているのが奏功しているのでしょう。重い馬場は得意だし、前が引っ張って差し込める流れになれば楽しみはあるはずです」

 今年のCBC賞で、半妹ラブカンプー(13番人気)が約2年半ぶりの劇的勝利を果たしたのは記憶に新しい。意外性にあふれた血のドラマが再び? 復活ムードの兄キングハートの大激走の可能性は決して小さくない。