【GⅡ神戸新聞杯】コントレイル 無敗3冠へ万全の始動

2020年09月23日 11時45分

最後まで集中した走りで精神面の充実ぶりをアピールしたコントレイル

 無敗の2冠馬がさらなる進化へ――。春に世代の頂点に立ったコントレイルがGⅡ神戸新聞杯(27日=中京芝2200メートル)でいよいよ秋初戦を迎える。23日朝に栗東トレセンで行われた最終追い切りでは坂路で鋭さ満点の動きを披露。春よりバージョンアップした姿で3冠取りへの第一歩を刻む。

 東京スポーツ杯2歳Sを皮切りにホープフルS、皐月賞、日本ダービーのGⅠ3勝を含む、無傷の5連勝で春はクラシック2冠を達成。3馬身差Vの前走・日本ダービーでさえ、直線で抜け出してからはソラを使う余裕があったというのだから強さの底がまったく見えない。

 夏場は放牧に出されてしっかりと充電の時間を過ごし、9月4日に栗東トレセンへと帰キュウ。主戦の福永が騎乗して行われた先週水曜(16日)の1週前追い切りでは僚馬2頭の間から楽に抜け出して先着し、ウッド6ハロン81・2―12・4秒の好時計をマークした。

「抜け出してからソラを使っていたけど、それ以外は言うことない動きだった。もともと稽古でそんなに動く馬じゃなかったから、馬なりで(併走相手を)かわしていくなんてことは春にはなかった。春とはトモの感じが全然違う。トモを使えるようになったことで、動きも良くなっている。完成に近づいてきた」と鞍上の福永はパートナーのさらなる進化を感じとり、3冠への自信を深めていた。

 それを踏まえての最終追い切りは坂路単走で行われた。スタートはゆっくりとした入りもムキになっている様子は見られず、力強い脚どりでの登坂。ゴールが近づくにつれて一段ギアが上がって加速すると、今週はラストまで集中力を保った走りで4ハロン51・6―12・5秒と文句なしの動き。見た目以上に速い時計が出ていることも、身体能力の高さを表すものであろう。

「あまりテンションを上げ過ぎないようにというイメージでの追い切りとなります。レースへ向けては自然と体もできてくると思いますし、皐月賞でも4か月の休み明けで結果を出してくれましたからね。あとは雨が心配となりますが、先週の中京を見ると馬場状態も結構良さそうでしたからね。もともと完成度の高い馬だから、劇的に何かが変わったという感じではありませんが、いい形で秋初戦を迎えられると思います」と最終追い切りの手綱を取った金羅助手。

 今回は4か月ぶりの始動戦。しかし、同じ休み明けだった皐月賞が着差以上に強い競馬だったことを思えば、それも杞憂に終わる可能性が高い。オルフェーヴル以来9年ぶり史上8頭目の3冠制覇へ――。盤石の態勢で秋初戦を迎えそうだ。