【凱旋門賞】見どころたっぷりだったマジカルとタルナウの〝前哨戦〟

2020年09月17日 17時05分

【TPC秋山響の海外競馬解析】先週の土日は、10月4日のGⅠ凱旋門賞を占う意味で見逃せないレースが目白押しだった。

 最も印象的だったのは、12日にアイルランドのレパーズタウン競馬場で行われたGⅠアイリッシュチャンピオンS(芝10ハロン)。コロネーションC、エクリプスS、インターナショナルSとGⅠ・3連勝中の逃げ馬ガイヤースが単勝1倍台の圧倒的な支持を集めたが、これを直線で競り落としたのがマジカル(牝5=父ガリレオ)。このレースの連覇を決めるとともに、7つ目のGⅠタイトルを手にした。

 マジカルは前走のインターナショナルSではガイヤースに3馬身差をつけられての2着だったが、少し離れて追走していた前走と違って、今回はガイヤースの直後につけて、これをマークする形での競馬。大本命馬に常にプレッシャーをかける作戦で、前走のリベンジを果たした。現時点で凱旋門賞出走は流動的だが、出てくれば要マークの存在になる。もちろん、ガイヤースもあの形で大きく崩れなかったのだから、負けてなお強し。こちらも凱旋門賞に出てくるようなら、有力候補になることは間違いない。

 翌13日に行われた、凱旋門賞と同距離同コースの3レース(パリロンシャン競馬場・芝2400メートル。GⅠヴェルメイユ賞、GⅠパリ大賞、GⅡフォワ賞)でインパクトがあったのは牝馬によるGⅠヴェルメイユ賞。

 アイルランドから遠征したタルナワ(牝4=父シャマーダル)が、中団から出色の末脚を披露(上がり3ハロンは32秒台)、地元期待の3歳牝馬ラービハーに3馬身差をつけて優勝した。この切れ味は凱旋門賞でも脅威だと思うが、タルナワは凱旋門賞の登録がなく、出走には追加登録が必要。その動向に注目したい。