【セントウルS】トライアル完勝のダノンスマッシュ 三浦「パドックで乗った瞬間に状態の良さ感じた」

2020年09月14日 11時25分

息の合った走りで完勝の三浦=ダノンスマッシュ

 13日、中京競馬場で行われたサマースプリントシリーズ最終戦のGⅡセントウルS(芝1200メートル・1着馬に10・4スプリンターズS優先出走権)は、1番人気のダノンスマッシュ(牡5・安田隆)が快勝。現役馬では最多となるスプリント重賞5勝目を挙げ、5歳にしてさらなる成長を見せつけた。悲願のGⅠ制覇に向けて機は熟したのか? 関係者の取材からリポートする。

 まるでノープレッシャーの調教を見ているかのようなスムーズなレース運びだった。スタート直後から慌てずせかさず、それでいて無駄のないコース取り。ハナを争う3頭を見ながら運べる絶好の4番手をすんなり確保し、楽な手応えで4コーナーを回って直線へ。鞍上・三浦のステッキが一閃すると、アッという間に加速して後続馬を置き去りにした。

 この日の中京競馬場は朝から雨が降ったりやんだりという微妙な空模様。良発表とはいえ、ペースが速くなれば外差しも十分届きそうな馬場状態だった。だが、三浦は「課題のゲートもこなしてくれたし、いろいろ考えるよりも、返し馬で感じたいい雰囲気とこの馬の力を信じました」と〝信頼〟の積極プレーを敢行。「道中は思い描いた通りに競馬を運べましたね」と会心のレースを振り返った。

 印象的だったのはレース前、パドックでまたがった瞬間に三浦がまるで勝利を予感したかのような笑顔を見せたことだ。そのことを問われた三浦は「厩舎サイドからは、休み明け感を残しつつもいい前哨戦を迎えられそうだ、と言われていましたし、実際パドックでこの馬に乗った瞬間に状態の良さを感じました」。

 まだ2度目の騎乗ながら早くも手の合ったところを見せつけたこのコンビ。今回のスムーズなレース運びは鞍上の手腕が大きかったことは言うまでもないだろう。

 この日、中山のGⅢ京成杯AHも同じロードカナロア産駒の5歳馬トロワゼトワルで勝ち、怒とうの勢いを見せつけた安田隆軍団。中山競馬場でダノンスマッシュの勝ちっぷりを見たトレーナーは「スタートも良く、道中のポジションも良くてレースぶりはほぼ完璧。前哨戦としては文句なしですね。ここで結果を出さないと本番は通用しないですから。この後は予定通りスプリンターズSへ行きます」と明言した。

 本番に向けて注文のつけようがないレースを見せつけ、完全無欠のスプリンターになりつつあるダノンスマッシュ。悲願のGⅠタイトル獲得に向けて〝時は来た〟と断言していいだろう。