【セントウルS】瞬発力GI級のシヴァージを狙う

2020年09月11日 17時30分

残暑が続く中でも食欲旺盛なシヴァージ

【セントウルS(13日=中京芝1200メートル)新バージョンアップ作戦】イレギュラーな中京が舞台となる今年のGⅡセントウルS。過去のデータがほとんど意味をなさないとなれば“一点突破”の攻略法が有効だ。新VU作戦の明石尚典記者は今、最も切れる馬に注目した。

 馬場レベル未知数の開幕週に加えて、今年は06年以来となる中京開催。連対馬の実績や臨戦過程といった過去の傾向はすべて無効化されてしまう。データ派の当欄にとって歓迎すべき事態ではないものの、変わらないものがただ一つ。それは秋競馬の出発点という立ち位置。となれば、選択肢は例年と同じく夏稼働組か休み明けの実績馬かの二択ということになる。

 あの名スプリンター・ロードカナロアですら2年連続(2012&13年2着)で取りこぼしたレース。GⅡの重みよりも、目下の充実度を優先する手があっていい。おそらく人気はダノンスマッシュの一本かぶり。GⅡ&GⅢ5勝の“格”からして当然だが、いまだGⅠタイトルに手が届いていないのもまた事実。絶対的存在にまで至らぬ大本命なら、◎シヴァージで逆転のシーンを描いてみたい。

 芝6ハロンに転じてまだ4戦。経験値は並み居る歴戦のスプリンターに一歩譲るものの、淀短距離Sの1分09秒8を皮切りに高松宮記念(1分09秒0)→函館スプリントS(1分08秒0)と着実に時計を短縮。4戦すべて最速上がりマークと、芝短距離の差し馬として開花しつつあるのは間違いない。

 春のスプリント頂上決戦・高松宮記念は前後3ハロン34秒2→34秒5で6ハロン=1分08秒7。重馬場とあって前年の1分07秒3から大きく時計を落としたものの、前後3ハロン差0秒3は紛れの生じる可能性が極めて低いMペース。2ハロンごとの分割ラップも22秒9→22秒7→23秒1と、タフな馬場ながらも中間2ハロンでしっかりと加速している。頂上決戦にふさわしいハイレベルラップでマークした上がり33秒1は、安田記念で現役最強馬アーモンドアイを2馬身半置き去りにしたグランアレグリアと全く同じ数字。GⅠ級の瞬発力の持ち主というお墨付きはすでに得ているとしても過言ではあるまい。

 あとは開幕週の馬場レベルがどうかだけ。願わくば、前日までの不安定な天候でパンパンの良馬場が回避できることを望みたい。ラスト2ハロンで大きくラップを落とす状況になりさえすれば、パンパンに膨らんだつぼみが一気に満開となる可能性が高いのだから。