【セントウルS】人気の盲点トゥラヴェスーラか実績上位ダノンスマッシュか

2020年09月09日 17時00分

トゥラヴェスーラは地道に力をつけてきた

【セントウルS(日曜=13日、中京芝1200メートル)東西記者徹底討論】GⅡセントウルSはサマースプリントシリーズの最終戦と同時にスプリンターズSの前哨戦でもある。果たして夏競馬の延長なのか、秋競馬の始まりか。捉え方次第で狙い馬も変わってきそうな中、「追跡者」松井は夏稼働馬、「分析官」岡崎は秋始動馬にロックオンだ。

 岡崎翔(大阪スポーツ):早いもので先週で夏競馬が終了。今週から秋のトライアルシーズン開幕です。

 松井中央(東京スポーツ):何だか今年の夏は、あっという間に終わっちゃった気がするよ。

 岡崎:確かに毎週、淡々とカレンダーをめくっていった感じ。コロナ禍で人員の移動を抑えていたから、出張の機会も減っちゃいましたし…。

 松井:ボクは前半、函館に滞在してたから。おいしい物食べたり、温泉入ったりで、充実してたんだよね~。その余韻に浸ってたら、夏が終わっちゃった感じかな。

 岡崎:う、うらやましい…。

 松井:あ~早く来年の夏が来ないかなあ。

 岡崎:はいはい、もう本題に入りますよ。今週末は中京でセントウルSが行われます。

 松井:スプリンターズSの前哨戦だね。

 岡崎:単純な能力比較だけでなく、休み明けの馬と夏場に使ってきた馬の状態面の比較も肝になりそう。イレギュラーな中京開催だし、例年より予想は難しいかも…。

 松井:いやいや、左右の回りの違いはあっても開幕週のスピード勝負っていうレースの本質は変わらないはず。ボクはあまりこだわらないな。

 岡崎:…。で、狙い馬は?

 松井:◎トゥラヴェスーラで決まりだ。

 岡崎:北九州記念は正攻法で6着。重賞では少し足りないイメージですが…。

 松井:北九州記念組は過去10年で5勝、2着2回と好相性。その連対馬7頭のうち、北九州記念から着順を上げてきた馬が6頭だからね。残る1頭も両レースを連勝したリトルゲルダ。基本的に北九州記念から巻き返せるレースなんだよね。

 岡崎:なるほど、統計で攻めてきましたか。

 松井:今年の北九州記念はハイペースで飛ばしたモズスーパーフレアを追いかけた馬が次々に止まって、差し、追い込み馬が台頭したレース。2着に残ったモズの粘りは称賛レベルとして、この馬も早めの仕掛けから0秒5差に踏ん張っているんだから褒められていいんじゃないかな。

 岡崎:モズとの比較では0秒2差ですか。確かに地味に頑張ってはいましたよね。

 松井:でしょ。いい感じに人気の盲点になるんじゃないかな。

 岡崎:ボクは素直に実績上位のダノンスマッシュ◎です。

 松井:だろうと思ったよ。本命党だもんね。

 岡崎:別にいいでしょ。GI勝ちこそありませんが、重賞5勝は今年のメンバーでは断トツなんですから。休み明けも苦にしないですし、安心して馬券を買えます。

 松井:そうかなあ~。実は中京は3戦してすべて着外。付け入る隙はあるんじゃないの?

 岡崎:その3戦って本格化前のファルコンS(7着)に、昨年と今年の高松宮記念(4、10着)でしょ。しかも昨年は外枠、今年は道悪で敗因もハッキリしています。雨さえ降らなければ、大丈夫だと思いますよ。

 松井:ボクは押さえにとどめるけどね。相手筆頭はミスターメロディ。ダノンスマッシュとは逆に、中京(芝)は2戦2勝で負け知らず。しかも2戦ともダノンを破ってのものなんだから、序列でこちらを上に取るのは当然だよね。近走は結果が出ていないといっても、距離が長かったり、久々のダートなど、この馬も敗因はハッキリしている。得意条件で見直さないと。

 岡崎:帰厩後の調教を見る限り、以前のうなるような走りがまだ戻ってこない感じ。好きな馬ではありますが、ボクはノーマークにします。

 松井:対抗は?

 岡崎:シヴァージです。芝路線に転向してから5戦1勝にすぎませんが、後方一辺倒の脚質だけに仕方のない面もあります。最高峰の高松宮記念や前残りだった前走の函館スプリントSでも5着には来たんですから、末脚は重賞級としても問題ありません。展開ひとつで突き抜ける場面までありますよ。

 松井:開幕週で前残り決着になったらノーチャンスなんじゃないの?

 岡崎 最近は意外と開幕馬場でも差しが決まりますし、直線の長い中京なら、むしろ末脚は生かしやすいのでは。

 松井:へぇ~、そこまで言っといて、▲は逃げ馬のビアンフェなんだ?

 岡崎:…。何か今回は嫌な感じですね。平身低頭キャラだったはずなのに…。だいたい逃げ馬が来ないとは言ってないでしょ。

 松井:まあ、1200メートルで逃げた時は3戦3勝だし、斤量の有利な3歳馬でもあるからね。実はボクも▲だけど。

 岡崎:ほかで強調しておきたいのは?

 松井:タイセイアベニールかな。5走前の豊明Sの末脚は鮮やかだったし、当時と同じ舞台なら見直せるでしょ。

 岡崎:ボクはクリノガウディーですね。高松宮記念は1位入線→4着降着。GI制覇は幻に終わりましたが、能力の高さは証明しましたからね。

 松井:中山の京成杯AHにも触れておこうか。ボクはアンドラステに注目している。関屋記念(3着)はモマれてタフな競馬になったことを考慮すれば頑張っていた。確実に力をつけているよ。

 岡崎:ボクは3歳牝馬のスマイルカナですね。米子Sで古馬の牡馬相手に押し切ったのにはしびれました。トロワゼトワルとの先行争いも含め、ここも楽しませてくれそうです。