【小倉2歳S】“伝説の厩務員”が手応え感じたアールラプチャーの「武器」

2020年09月04日 17時10分

市川厩務員(右)が渾身の仕上げを施しているアールラプチャー

【小倉2歳S(日曜=6日、小倉芝1200メートル)得ダネ情報】30日の小倉芝1200メートル新馬戦を快勝したアールラプチャー陣営は即座に連闘でのGⅢ小倉2歳S参戦を表明した。残暑の強行軍に勝算は!? あの“伝説の厩務員”が手応えを感じているとなれば、歓喜のシーンが見られるかもしれない。

 アールラプチャーを入キュウから手塩にかけて育てている市川厩務員は「最後までしっかり伸びていたように強い勝ちっぷり。ただ、前半は少しかかり気味に行っていたし、まだまだ粗削りな面も。そのあたりはレース経験を積み上げることで、徐々にまろやかになっていってくれれば」と初戦のレースぶりを振り返ると同時に、実戦を経験した上積みにも期待を寄せている。

 2歳夏での勝ち上がりとなると、順風満帆に調整が進んだと思われるだろうが、トレセン入厩後すぐに熱発して体調を崩すなど、当初はひ弱さが目立っていたとか。しかし、放牧を経た再入厩後はそれこそ順風満帆。1度目の入厩時に比べて馬体は30キロほど成長し、しっかりとした調教をこなせるようになった。

「普段はおとなしい馬。さっきはレースでかかり気味と言ったけど、より正確に言えば、かかるというよりは、前に進む気持ちが強い感じ。稽古でも叩かないと進まないとか、伸び悩むことはまったくなくて、グングン伸びる。しまいは抑えるのに苦労するくらいなんだ。体がよく動くもんだから、馬も走りたくてしょうがないんだろうね」

 その特徴を詳細に解説してくれた市川厩務員。「前進気勢」こそがアールラプチャーの最大の強み? いや、武器はそれだけではない。

 先ほどから登場している市川厩務員。ディープな競馬ファンならピンときている方もすでにいることだろう。そう、かつては池江泰郎厩舎に所属し、あのディープインパクトを始めとする、数多くの名馬を手掛けた腕利きとして知られる存在だ。その敏腕には競走馬の活躍度合いを測るための目安となる、重要な物差しがあるという。

「速い時計で走る馬はいくらでもいるけど、大事なのは走った後の息の入りの早さ。心肺機能はもちろん、筋肉量とか、馬体のバランスも関係してくるからね。まあ、ディープは別格にしても、走る馬は例外なく息の入りが早いんだ」

 ではミッキーアイル産駒でディープの孫にあたるアールラプチャーはどうなのか?

「ウチの厩舎は調教ではビッシリ追わないので、まだわからない部分はあるけど、新馬戦の後の息の入りは割と早かった」と合格点。今後に期待を抱ける好素材として問題ないのなら…。連闘での重賞参戦というハードなチャレンジを克服しての戴冠の可能性も十分に見えてくる。