【新潟2歳S】快勝ショックアクション 出世レースを一発合格

2020年08月31日 11時20分

上がり最速34秒1で快勝したショックアクション。名手・戸崎圭もその素質を絶賛した

 東西から素質馬が集結した30日のGⅢ新潟2歳S(新潟芝外1600メートル)は、2番人気のショックアクション(牡・大久保)が1分34秒6(良馬場)で快勝。初の重賞タイトルを手にした。十分な賞金を獲得したのはもちろん、根幹距離のマイル戦を制したことで今後の展望が大きく開けたのは間違いない。その可能性を検証する。

 好スタートを切ったハヴァスがぐんぐん飛ばしてハナへ。そんな縦長の展開の中、ショックアクション=戸崎圭は外めの好位をキープ。大きく離れた逃げ馬に加え、前後に有力馬を置く形で少々動きづらい位置だったが、名手は落ち着いたもの。直線を向くと先に押し上げた同じ勝負服(ゴドルフィン)のブルーシンフォニーをやり過ごし、その内からスパート。残り200メートル過ぎで先頭に立つと、トップスピードを維持したままゴール板を駆け抜けた。

「前回騎乗した福永騎手から『乗りやすい』と聞いていました。ある程度位置を取ってと思っていましたが、前も流れていたし、いいところに収まりました。直線は馬場のいいところを通って、先頭に立ってからもしっかり走ってくれましたね。まだ緩さはありますが、レースセンスがいいし、これからが楽しみです」と戸崎圭。未勝利勝ちは3週前の同舞台。経験の強みがあったのは確かだが、半面、短期間で長距離輸送を2度挟むリスクも伴う。「今日は少しテンションが高かった」(戸崎圭)のはまさにその影響だろうが、それでも一糸乱れぬレース運びで完勝。走破時計も0秒7詰めたのだから立派だ。

「まだ緩いところはあるけど、これだけのパフォーマンスをしてくれたんだからね。今回は少しイライラしていたが、もともとはゆったりした性格で本当に真面目。かからないし、物見もしない。脚元も丈夫だし、筋肉が硬くなることもない。現時点では完成度が高いよね」(大久保調教師)

 少々ハードなローテーションもはね返す精神力と体力、自在に立ち回れるレースセンスと、一流馬になるための必要条件が揃っている。陣営も「年末の朝日杯FSへ」と、レース後にすぐさまGⅠを目標に掲げた。才気あふれる外国産馬の前途は洋々だ。