【米GⅠパシフィッククラシックS】古馬ダート最上位の実力見せつけたマキシマムセキュリティ

2020年08月27日 17時05分

【TPC秋山響の海外競馬解析】マキシマムセキュリティ(牡4、父ニューイヤーズデイ)が22日に米国・カリフォルニア州のデルマー競馬場で行われたGⅠパシフィッククラシックS(ダート10ハロン)を3馬身差で逃げ切り勝ち。単勝1・4倍の圧倒的な人気に応える強さを見せた。

 レースはわずかに6頭立て。個人的には、前走7月のGⅡサンディエゴHでマキシマムセキュリティのハナを叩いて逃げ、同馬のハナ差2着に健闘したミッドコートがマキシマムセキュリティにとっては厄介な相手になると思っていたのだが、意外にも控える形を取ったことで、大本命馬はすんなりと先頭へ。

 ただでさえ強い馬が、難なく自分の形に持ち込むことができたわけで、結局このまま終始レースをコントロールしての完勝となった。ダート替わりで2着に入ったシャープサムライ(芝で重賞4勝)も2番手からいい競馬を見せたが、今回ばかりは相手が悪かった。

 勝ったマキシマムセキュリティは、昨年5月のGⅠケンタッキーダービーで1位入線も進路妨害を取られて17着に降着となった馬。

 さらに今年2月にはサウジアラビアで行われた世界最高賞金(総賞金2000万ドル、1着賞金1000万ドル)のサウジカップに勝ったものの、当時この馬を管理していたJ・サーヴィス調教師にドーピング疑惑が浮上したことで現在もその優勝賞金の支払いが保留中(マキシマムセキュリティはB・バファート厩舎に転厩)。実力以外の話題が多いのが残念だが、その能力は今の古馬ダート戦線では疑いようもなく最上位。11月のGⅠ・BCクラシックでの3歳馬との激突は、米国競馬における今年の大きなハイライトとなる。