【札幌記念・東西記者徹底討論】スピード非凡ノームコアかラッキーライラックの巻き返しか

2020年08月19日 17時45分

実は中距離がベストのノームコア

【札幌記念(日曜=23日、札幌芝2000メートル)東西記者徹底討論】夏競馬のクライマックス・GⅡ札幌記念にはノームコア、ペルシアンナイト、ラッキーライラックと3頭のGⅠ馬がエントリー。「両刀」山口と「分析官」岡崎はGⅠ馬の格重視で意見一致しながらも、例によって◎は割れた。

 岡崎翔(大阪スポーツ):先週はお盆の真っただ中での競馬開催。例年は新幹線や宿の確保が大変なんですが、今年はガラガラでした。

 山口心平(東京スポーツ):そりゃ、このコロナ禍だからな。各自治体も警戒を呼びかけてるから、みんな帰省を自粛したんだろう。

 岡崎:墓参りもオンラインでって話題がニュースになってましたし、伝統行事も急激に革新が進んでいるみたいですね。

 山口:合理的ではあるけど、何か風情がないというか…。

 岡崎:ありがたみに欠ける気はしますよね。

 山口:今後の盆や正月はこういう感じになっていくのかな。

 岡崎:う~ん、それは嫌ですね。

 山口:“正しい”お盆の姿を取り戻すためにも、改めて一刻も早いコロナの終息を願いたいな。

 岡崎:で、お盆明けの今週末は札幌記念が行われます。夏競馬のメインイベントと言っても過言ではないくらい、強豪が揃って盛り上がるレースです。

 山口:例年に比べるとやや小粒のような気もするが、それでも今年もGI馬が3頭エントリー。

 岡崎:そのGI馬たちが格の違いを見せつけるのか、それとも伏兵の台頭があるのか。これが今年のカギでしょうか。では、先輩の◎からお聞きしましょう。

 山口:◎ノームコアで迷いなしだ。

 岡崎:その心は?

 山口:昨年のヴィクトリアマイルのレコード勝ちの印象が強いけど、この馬の売りは瞬発力というより、非凡なスピードの持続力。コーナー4つの舞台では一瞬の爆発力がある馬よりも、平均的な脚を継続して使える馬のほうが安定して力を発揮できるからな。

 岡崎:確かに。この馬が名を上げた一昨年の紫苑Sも恐ろしい強さでしたもんね。

 山口:時計も速かったしな。前々で運んで速い時計でまとめられると、後続はなす術がなくなる。もちろん、スタートで後手に回らないことが絶対条件になるけどな。

 岡崎:ボクはラッキーライラック◎です。

 山口:まあ、順当っちゃ順当か。オレも当然、相手筆頭にした。

 岡崎:一時は小さくまとまりかけましたけど、昨秋に馬体を増やしてパワーアップ。エリザベス女王杯を制すると、その後も香港ヴァーズ2着、大阪杯勝ちなど、牡馬の一流どころとも互角の勝負を展開しています。もう能力に疑いの余地はないでしょう。

 山口:立ち回りがうまいうえに、窮屈になった大阪杯時のように馬群を割ってくるだけのガッツもあるしな。

 岡崎:前走の宝塚記念こそ6着と崩れましたが、あれは直前の雨で馬場が急激に悪化した影響でしょうね。きれいな馬場なら当然、巻き返してくれるはずです。

 山口:ラッキーライラックについては全面的に同意するとして、対抗がペルシアンナイトか。これもGⅠ馬とはいえ、徐々に成績は下降線。やはり衰えは隠せないんじゃないか?

 岡崎:調教では相変わらずよく動きますし、急激に力を落としているとは思えないんですよね。昨年は勝負どころで外を回って0秒3差の5着。メンバーが落ちる今年はうまく立ち回れれば十分圏内でしょう。

 山口:妙に昨年のことよく覚えてるな。

 岡崎:馬券を思いっ切り買ってたもんで! キー!

 山口:地雷だったか…。オレの地雷…じゃなくて穴候補は3歳馬のブラックホールだな。

 岡崎:大勢が決した後とはいえ、ダービー(7着)は最後に追い上げているんですよね。

 山口:そうそう。地味だけど力はあるぞ、この馬。札幌2歳Sを勝ってるように、洋芝、小回りの舞台設定もピッタリ。道悪ならさらにチャンス拡大だろう。

 岡崎:ボクはトーセンスーリヤを強調しておきたいですね。美浦S→新潟大賞典の連勝内容を評価。地味ですが確実に力をつけてます。

 山口:まあ、舞台適性を重視するなら、この馬やイェッツトあたりも警戒すべきだろうな。

 岡崎:北九州記念(23日、小倉芝1200メートル)にも触れておきましょうか。

 山口:オレはタイセイアベニールに注目している。前走(CBC賞=4着)は前残りの馬場や展開を踏まえれば、よく追い上げた。もう重賞でも通用する力はつけたと考えていいだろ。

 岡崎:ボクはアイビスSDを制したジョーカナチャンですね。5歳馬ながら、まだキャリアは12戦。まだまだ強くなりそうな気がします。