8月15日から 有観客競馬再開に向けて国枝師が語る期待と不安

2020年07月31日 11時52分

国枝栄師

 JRA(日本中央競馬会)は8月15日から開催される第3回新潟競馬において限定的に入場を再開することを30日に発表した。

有観客へ向けて動きだしたJRAに対し、現場関係者はどう捉えているのか? アーモンドアイの管理調教師としておなじみの国枝栄師(65)は「制限付きとはいえ、競馬場にお客さんが戻ってくるのはうれしい。ファンの皆さんあっての競馬だし、まずは素直にその点を喜びたいね」とファンのいる競馬場再開を歓迎する。

 ただし、無観客競馬に慣れた競走馬にとっては環境の変化が気になるようで「我々現場サイドの立場から、無観客に慣れた馬たちがどのようなリアクションを見せるのか。ここ数か月の競馬はいい意味で人も馬もダラダラしていたからね。普段のトレセンの延長線上の空気感というのかな。そんな環境だから馬もすごくリラックスしていたように思う。しかしお客さんが入れば我々やJRAの職員、それから警備の人たちなど、多少はピリッとするだろうし、そういう空気を馬たちも敏感に察知するだろうからね。パドックやコースにお客さんの姿を見ることで、興奮したり、集中力を欠く馬も出てくるかもしれない。少人数だから大丈夫? いやいや、ポツンポツンと人が立っていたりすると、かえって気になる馬もいるんだよ」と有観客競馬の不安点を挙げる。

「とはいえ、そういう環境も含めて興行としての競馬だろうから、事故やアクシデントのないように努めていきたいね」とファンの入場再開に向けて気持ちを引き締めていた。