8月15日から新潟競馬場で有観客競馬再開! 秋GⅠで生コントレイル見られるのか?

2020年07月31日 11時30分

無敗の2冠馬コントレイル

   プロ野球、Jリーグなどが有観客での開催を行う中、いよいよ中央競馬にも観客が戻ってくる。JRA(日本中央競馬会)は8月15日から開催される第3回新潟競馬において限定的に入場を再開することを30日に発表した。2月29日から無観客競馬となって、実に5か月半ぶりの入場再開だが、9月から始まる秋競馬、さらに秋のGⅠも同様に観客を入れての開催となるかは…。それだけにこの新潟競馬が超プレミアムな開催となる可能性は高く、ファンによる入場チケット争奪戦が激化しそうだ。

 JRAは8月15日から始まる第3回新潟競馬(9月6日まで)において、制限付きでファンの競馬場入場再開を発表した。新潟県内の住所を登録しているファンに限り、1日あたり約600人を上限として事前にJRAホームページの「指定席ネット予約」から購入(抽選)することが条件となる。さらに開催日当日は公的機関が発行する住所が記載された身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)の提示が必須で、新潟県内在住であることが確認できない場合は入場することができず、競馬観戦としては高めのハードルになっている。

 2月29日から閉ざされた無観客競馬からの再開は大きな一歩とも言えるが、同時開催の第2回小倉競馬と第2回札幌競馬においては引き続き無観客開催を継続することも発表された。特に年間を通して夏場しか開催がない札幌は馬産地という観点もあり、入場を待ち望んだファンが多かったはずだ。

 ではなぜ、同じローカルの3場が同時に有観客でスタートを切れなかったのか? その理由として考えられるのが競馬場への公共交通機関の使用頻度だ。日本がコロナ禍にある中で最も危惧しなければならないのが、いわゆる「3密」。新幹線の小倉駅からモノレールで約10分、雨の日でも傘すら不要の小倉競馬場は市街地と直結している。そして札幌駅から程近い札幌競馬場も街の中心部に位置しており、現状を鑑みると来場時でのコロナ感染リスクは高くなる。

 それに対して新潟競馬場は新潟駅からバスに乗ること35分、競馬場正門の前には巨大な駐車場を備えており、地元のファンは公共交通機関を使わず“マイカー来場”が大多数を占めており、JRAは公共交通機関によるコロナウイルスの感染拡大のリスクが少ないと判断。試行的に他場に先行しての入場再開となった。

 この新潟開催を皮切りに秋のGIでは本格的な入場再開――。競馬ファンは期待するだろう。しかし、9月開催の中山と中京はまさに都市部で、同様のことは東京、京都、阪神にも言える。現在のコロナ禍が終息しない限り、都市部の競馬場での本格的な入場再開は考えにくい。JRA広報は「制限付きでお客様を入場する運びになりましたが、今後の情勢も含めて以後はまだ何も決まっておりません」と話しており、2020年でファンが競馬観戦できるのは、ひょっとして今回の新潟が最後かもしれない。まさに“プレミアム開催”で、ファンにとっては万馬券的中より難しい競馬場入場となりそうだ。

 今秋はコントレイル(10・25菊花賞)、デアリングタクト(10・18秋華賞)による3歳牡、牝馬の無敗での3冠挑戦や、11・1天皇賞でアーモンドアイの8冠達成なるかなど話題豊富な下半期のGⅠ。この秋に起こるであろう歴史的な瞬間、名勝負に立ち会える日、そして府中や京都のターフを駆け抜けるサラブレッドに声援を送れる日が一日も早く来ることを期待したい。