【新種牡馬ドゥラメンテの正体】ダイナカール一族により近い究極の良血馬

2020年07月30日 18時40分

ドゥラメンテの血統と競走成績

 4月24日の浦和・ドリームチャレンジで産駒のトーセンウォーリアが圧勝(7月14日に3勝目をマーク)。そして6月7日の阪神・新馬戦をアスコルターレが快勝。地方、中央ともにこれが新種牡馬産駒の勝利第1号に。その後も中央では続々と新馬勝ち。ドゥラメンテはサイアーとして好スタートを切った。

「あくまで目標は来春(クラシック)です。産駒が本格的に始動するのは秋。やはり、大きい競馬場が向いているでしょうし、早くからプッシュして仕上げていくタイプでもないですからね。そもそも父は現役時代から種牡馬として大きな期待を集めていました。社台グループだけでなく、馬産地の中心的な馬になる存在としてです」とは社台スタリオンステーションの徳武英介氏。

 ここまで言わしめるのだから、その可能性は計り知れない。競走生活は短く、わずか9戦で現役を退いたが、皐月賞→日本ダービーの2冠は圧巻。無事であれば3冠はもちろん、凱旋門賞でもと思わせるほどのスケールがあった。そして、血統背景も魅力十分。牝系は3代母ダイナカール→祖母エアグルーヴ→母アドマイヤグルーヴと続く。いずれもGⅠウイナーで、それも世代を代表するチャンピオンホースなのだから、まさに名門。これに配合されてきた種牡馬もリーディングサイアーばかり(ノーザンテースト→トニービン→サンデーサイレンス)となれば、父キングカメハメハも含めて〝究極の良血馬〟といっても過言ではあるまい。

「まだディープインパクト、キングカメハメハ、そしてハーツクライ産駒もいます。今後はそれらとの力比べになりますね。同系のルーラーシップと比較すると、こちらはSSが入っている分、気性がきつい。ダイナカールの一族により近いと思います。ドゥラメンテの〝切れ過ぎる〟感じは産駒にも伝わっている。それが競馬に行っていいほうに出れば」(徳武氏)

 2歳戦の重要度が増している中で、偉大な先輩の産駒を相手にどう戦うか。すでに幅広い対応力を示しているだけに、新種牡馬リーディングの座は有力だろうが、この秋の結果いかんによっては早々に総合リーディングの座も視界に入ってきそう。今年の2歳戦は来春のクラシックだけでなく、今後のスタリオン界を占う戦いになるかもしれない。