【新種牡馬ラブリーデイの正体】派手さはないが秘めるポテンシャルは相当

2020年07月28日 18時30分

接戦を制した宝塚記念では勝負強さを見せた

 夏恒例の連載「新種牡馬の正体2020」が今年もスタート。今年、産駒がデビューする新種牡馬を順に紹介していく。まずはキングカメハメハの後継種牡馬にあたるラブリーデイだ。

 阪神芝内1400メートルの新馬戦(4日)でジャカランダレーンが1番人気に応えて快勝。これがラブリーデイ産駒の初勝利となった。

「勝った馬もそうですが、産駒は比較的小柄な馬が多い。セリでも売れてはいるんですが、高額になるようなケースはなかったですね。デビュー前の評判も突出した面がないせいなのか、いい話も悪い話も聞きませんでした。対照的に同じキングカメハメハ産駒でウチでけい養しているリオンディーズは立派な子供が多かったので、そういう意味ではかわいそうな面はあったかもしれませんね」

 けい養先であるブリーダーズ・スタリオン・ステーションの坂本教文場長からは意外な言葉が返ってきた。

 確かに同じキングカメハメハの直子にはドゥラメンテ、ホッコータルマエ、前記のリオンディーズなどがいる。正攻法の取り口やその出自からすると、少々地味な印象を与えるのは否めないかもしれない。

 とはいえ、人気がないわけではない。初年度からの種付け頭数は138→122→94、そして今年もすでに90頭に交配と高いレベルで推移している。自身の競走成績も2歳から6歳までタフに走って33戦9勝。中でも宝塚記念、天皇賞・秋を制した5歳時は10戦6勝(すべて重賞)と1年を通してフル稼働。古き良き時代?の一流馬を思わせる奮闘ぶりだった。

「カメハメハの産駒は多いですが、雰囲気とか歩いている姿を見ると、この馬が一番似ていると思います。産駒は距離が延びたほうがいいでしょうし、父と同じようにいい脚を長く使うタイプでしょうね。2歳戦から活躍できて、古馬になっても楽しめるのもセールスポイントです」(坂本場長)

 平凡の中に非凡が見える――このあたりはステイゴールド(新種牡馬リーディングは4位)に似たようなムードもある。大きな可能性に満ちたサイアーだ。