【函館記念】ベストアプローチの復活劇を期待 北の大地で再びの大輪

2020年07月14日 18時30分

紆余曲折を経て再び重賞戦線にチャレンジするベストアプローチ。あとは結果を残すだけだ

【函館記念(日曜=19日、函館芝2000メートル)dodo馬券】6週間の函館開催を締めくくるのはサマー2000シリーズ第2戦のGⅢ函館記念。近10年のうち6回が馬単万馬券という波乱の一戦。さらに6歳以上の連対が11回で2011、12、16~18年はワンツーゴールとベテラン勢の激走が目立つハンデ重賞だ。そこで当欄は2年以上の長期ブランクから復帰した6歳馬◎ベストアプローチの復活劇を期待する。

 3歳時はGⅡ弥生賞4着、同青葉賞2着。日本ダービーにも出走して9着とクラシック戦線で奮闘した。秋は神戸新聞杯6着、菊花賞13着で精彩を欠いたものの、翌年は準オープン(現3勝クラス)→オープン特別を連勝。軌道に乗って重賞制覇も時間の問題と思われた矢先、脚部不安に襲われた。

 復帰への道がなかなか見えない中、その間に去勢と転厩で取り巻く環境は大きく変化。それでも、もう一度ターフへと願う関係者の強い思いが2年2か月の時を経て、ようやく実を結ぶ。

 予定していた6月21日の阪神・米子Sは除外になったが、北の地に移動して巴賞への出走がかなった。「環境の変化に敏感な馬なので、移動のない滞在競馬はよかった」と小島調教師が語った通り、結果的に除外は吉と出た。

 前に行った3頭がそのまま残る緩ペースの中、出遅れながらも上がり最速34秒6で6着。着差は0秒5だ。長期休養明けを思えば上々の内容。レース後の移動がなく、滞在で臨める環境だからこそ中1週での函館記念挑戦も可能になった。

 10日の函館競馬場、小島調教師は自らベストアプローチの手綱を取ってダートコースで入念にキャンター調整を行った。

「前走は見せ場をつくれたし、復帰戦としては上出来。レース後も脚元は大丈夫だし、気持ちの面も高ぶり過ぎないように調整できている。脚元のことを考えれば、調教を積まなくて済む中1週はいいね」と同師。続けて「気性的にはもう少し短いところとも思えるけど、(横山)武史は『もっと距離があってもよさそうです』と言っていたし、乳酸値を測ったら数値は2000メートル以上と出たから大丈夫そう」と好感触を告げた。

 同馬は12戦して〈3・2・1・6〉。5連対は2000~2400メートルだ。相手強化でも距離延長と一度使った上積みを加味すれば、好勝負は十分可能なはず。長いトンネルを抜けた北の地・函館で、未完の大器が遅咲きの花を咲かせてもいいはずだ。