【七夕賞】“福島LOVE”クレッシェンドラヴは高配の誘惑断ち切る堅軸

2020年07月10日 17時10分

お得意の福島での決戦を前にして気合が乗ってきたクレッシェンドラヴ

【七夕賞(日曜=12日、福島芝2000メートル)新バージョンアップ作戦】2004年まで1番人気26連敗というとてつもない記録を含め、波乱の歴史に彩られているのがGⅢ七夕賞。穴馬に目がいきがちな誘惑を完全に断ち切った新VU作戦の明石尚典記者はクレッシェンドラヴに◎。昨年の2着馬で、当舞台3戦3連対の“福島の鬼”で勝負する。

 昨年は3→2→12番人気の順で入線し、3連単17万2290円。一昨年が11→4→12番人気で同256万3330円。過去10年まで視野を広げても2桁人気の馬券絡みが珍しくない。

 ハンデ戦らしい“荒れる”レースキャラに加えて、日本各地に甚大な被害をもたらした大量の雨。当日の馬場レベルすら未知数となれば、ついついアッと驚く伏兵に狙いを定めたくなるところだが…。先週までのJRA全1851鞍で2桁人気Vはわずか86鞍。率にして5%足らずのゾーンを決め打ちするのは、相当にリスキーと言わざるを得ない。的を正確に射るには、やはり能力優先のスタンスがベスト。高配当の誘惑に負けることなく、大前提を堅持しての軸決めといきたい。

 福島10ハロンは〈1・2・0・0〉。劣勢のトップハンデ馬(57キロタイ)でも軽視できないのがクレッシェンドラヴだ。昨年4月の福島民報杯は前後4ハロン45秒2→48秒9のハイラップながらも、ラスト2ハロンの落差がわずかに0秒1(12秒0→12秒1)。スピード持続力と瞬発力が高いレベルで要求される流れで、自身前後3ハロン36秒3→36秒4とブレのないラップを刻んで2着。続く七夕賞も大幅な前傾ラップ(前後4ハロン46秒2→49秒5)とはいえ、ラスト2ハロンが合計25秒3(12秒3→13秒0)の消耗戦。見かけは同じでも性質の全く異なるレースで、再び36秒7→36秒6とブレのない自身前後3ハロンラップを刻んでみせた。

 一方、初めての重賞タイトルを手にした福島記念は前後4ハロン比0秒8(47秒2→48秒0)のMペース。前半ラップが緩んだ分、今度はきっちり自身上がりを35秒5まで詰めてきた。

 レースラップに左右されることなく安定した自身ラップを刻めるのは、ベストの舞台である何よりの証し。馬場レベル、展開といった不確定要素を吹っ飛ばす“福島10ハロンのスペシャリスト”なら、波乱含みのレースキャラでも自信を持って一票を投じることができる。