【CBC賞・後記】ラブカンプー長期間の不振から復活の要因 次走は菜七子とアイビスSDへ

2020年07月06日 17時44分

ラブカンプーを操った斎藤はけれんみのない逃げで重賞初Vを決めた

 5日、阪神競馬場で行われたサマースプリントシリーズ第2戦(9・13セントウルSまで全6戦)のGⅢ・CBC賞(芝内1200メートル)は、13番人気のラブカンプー(牝5・森田)がハイペースを逃げ切って、2着にも11番人気のアンヴァルが入る大波乱となった。なぜ、ラブカンプーが押し切れたのか? また、長期間の不振から復活できた要因は? レース後の関係者の話からリポートする。

「外に速い馬はいましたが、ゲートを出た瞬間に行けると思いました」

 ラブカンプーに騎乗した斎藤の腹はスタートを決めた0・1秒で決まっていた。押してハナを譲らない構えを見せるとケンカを売ってくる馬はいない。単騎で快調に飛ばし、3ハロン通過は33秒5。この日の馬場(稍重)を考慮するとかなり速いペースだったが…。

「(前残りの)馬場や(軽い)斤量を考えて、引きつけるよりも後ろに脚を使わせるような積極的な競馬をしようと思っていました。その通りに運べましたね」と斎藤。直線入り口で後続とのリードを広げると、あとはゴールまで一直線。2着アンヴァル以下に影をも踏ませぬ逃げ切りで、人馬ともにうれしい重賞初勝利となった。

 昨年は新人最多となるJRA42勝を挙げた斎藤だが、今年はここ1か月以上勝利なしともがき苦しんでいた。

「なかなか結果が出ない中で、こういうチャンスをいただけて。オーナー、森田先生をはじめ、すべての関係者に感謝しています」。巡ってきたチャンスを積極果敢なプレーでモノにしたのだからたいしたものだ。

 3歳時はサマースプリントシリーズでアイビスサマーダッシュ=2着→北九州記念=3着→セントウルS=2着と活躍し、GIスプリンターズSでも2着に好走したラブカンプーだが、その後はここまで2年近く、勝ち星はおろか、掲示板にすら載れない大不振が続いた。その長いトンネルを脱出した要因とは? 森田調教師は「一時はトモの張りが戻りませんでしたが、前走(韋駄天S=7着)あたりから走っていた時のように戻りつつありました。牧場でフラットワークを入念にやってもらったんです。年単位の時間がかかると思っていましたが、2年かかりましたね。あきらめずに一生懸命やってもらいました」と説明。牧場関係者や厩舎スタッフの辛抱強いケアが復活を呼び込んだわけだ。

 いわば、もともと力を持っていた馬の復活&斎藤の思い切った騎乗が相乗効果を生み、この重賞制覇につながったと言えようか。次走については「藤田菜七子騎手でアイビスサマーダッシュ(7月26日=新潟)に向かいます」と同師。若き斎藤を“男”にした次は、菜七子との魅惑タッグ…鞍上を含めて楽しみな選択だ。いずれにしても完全復調を遂げた今のラブカンプーなら、3歳時と同様、サマースプリントシリーズで大活躍してくれることだろう。