【七夕賞】“小回り巧者”アウトライアーズの一発を期待

2020年07月07日 17時30分

中間は精力的にプール調教もこなしているアウトライアーズ。得意の小回りコースなら黙っていない

【七夕賞(日曜=12日、福島芝2000メートル)dodo馬券】夏の福島2週目のメインはGⅢ七夕賞。サマー2000シリーズ(9・6新潟記念まで全5戦)の初戦、そして“荒れる”ハンデ重賞としておなじみのレースだ。過去には1番人気26連敗(1979~2004年)という不名誉な記録もある難解な一戦。今年も波乱ムード漂うだけに、当欄は“小回り巧者”◎アウトライアーズの一発を期待する。

 アウトライアーズは今年に入って5→14→10着。「オープンでは苦しい?」「もう終わった?」の声はあろうが、決してそうではない。2走前は福島民報杯を除外されてやむなくダートに挑戦したもの。前走は不得手の東京の上がり勝負だった。何より脚の使いどころの難しいタイプだけに、テン乗りというのは大きなマイナスだっただろう。

 この馬にとってはローカル小回りの差し勝負がベスト。福島、小倉に限定すれば昨年以降も1→4→5→6→11→5着とほぼ崩れはない。その中には展開が不向きだったり、前が詰まったり…差し馬ゆえの不利もあっただけに着順以上に評価できる。

「小回りコースは実績のある条件。モタれる面も(3走前から装着した)ブリンカー効果で改善されているし、何といっても今回は乗り慣れたジョッキー(丸田)ですしね」と小島調教師。

 賞金的になかなか使いたいところを使えない状況が続いたが、久々にコース条件、手の合う鞍上が揃った今回は“チャンス”と考えている様子。

 昨年の当レース(5着)では、今年も参戦する2着クレッシェンドラヴに0秒8離された。だが、実績を積み重ねたクレッシェンドとのハンデ差が広がるのは確実。それは小倉大賞典(5着)で0秒5差だったジナンボー(3着)に対しても同じ。斤量差を加味すれば人気ほどの差はない、というのが結論だ。

 もちろん、馬自身の能力減退がないことが大前提。「通常、馬は5歳まではずっと成長し、6歳になると完成されるような感じになる」。4日のGⅠ英ダービーをサーペンタインで勝ち、英ダービー史上最多の8勝目を挙げたエイダン・オブライエン調教師。同師は5日の英GⅠエクリプスSのレース前、ライバルの6歳牝馬エネイブル(凱旋門賞2勝)に関してこう語っていた。

「馬が立派になってきた。じっくりと大事にしていけば、6歳でもまだ馬は良くなる。うちのロードクエストがそうであるようにね」

 くしくも小島調教師は伯楽と同じような見解。7歳まで一線級で走り続ける僚馬を例に挙げて能力維持、そしてさらなる成長まで強調した。

 2~3歳時はのちの国際GⅠ馬ウインブライトと接戦するなど、世代トップクラスの力を示していた実力馬。悲願の重賞Vという陣営の願いがかなって、高配ゲットというファンの夢もかなう七夕賞となるかもしれない。