【ラジオNIKKEI賞】ルリアンの福島向きスピード持続力を高く評価

2020年07月03日 17時00分

手入れブラシをかむルリアン。早くも走る気満々だ

【ラジオNIKKEI賞(日曜=5日、福島芝1800メートル)新バージョンアップ作戦】10週間に及んだ東京競馬も終了し、今週末から東主場はローカル・福島開催に突入。開幕週メインは3歳馬によるGⅢラジオNIKKEI賞だ。上がり馬が多い中で、新VU作戦の明石尚典記者はルリアンに◎。当地向きのスピード持続力を高く評価した。

 2012年以降の近8回で3ハロン通過34秒台突入は14、18年の2回。1秒前後の前傾ラップを刻んで差し馬台頭のシーンを誘発かと思いきや、両年の勝ち馬はともに4角3番手の先行勢。逆に35秒以上の通過ラップを刻んだ年は4角5番手以降の馬が5回Vと、ラップイメージにそぐわない結果に終わっているのは興味深いデータだ。梅雨時とあって今週も当日の馬場レベルが不透明。少なくとも、照りつける太陽で乾き切ったパンパンの良馬場を期待できないとなれば、開幕週といえども3ハロン通過35秒割れのハイラップを刻むのは決して容易ではあるまい。

 ペースはスタンダードなMペース(前後3ハロンともに35秒台)を想定。紛れの生じにくい一貫した流れなら、ハンデ戦とはいえ素直に能力優先の軸指名でOKだ。
 白羽の矢を立てたのはルリアン。ラスト2ハロン11秒3→11秒2の加速ラップを刻んだデビュー戦で、クラシック候補と騒がれたマイラプソディに肉薄。GⅡ青葉賞で東京12ハロン=2分23秒台走破4着のブルーミングスカイ(3着)を退けると、初Vも前後4ハロン46秒8→48秒3の前傾ラップで12秒3→12秒0の加速ラップフィニッシュ。残した数字(中京10ハロン=2分06秒1→阪神11ハロン=2分13秒5、自身上がり34秒4→35秒0)こそインパクトに欠けるものの、非凡な能力&瞬発力を感じさせるには十分な滑り出しと言っていい。

 1勝クラスを鮮やかに抜け出した前走のラスト2ハロンは11秒5→11秒8。前後4ハロン49秒6→47秒1のスローとはいえ、直線坂の阪神でコンマ3秒しかラップを落とさなかったのは高く評価できる。自身後半7ハロンも1分23秒6と初戦の1分26秒8から大幅に“改善”。このスピード持続力があれば、小回り福島の早めスパートにも十分対応できる計算が立つ。

 大半がハンデ52~54キロに収まるメンバー構成なら、潜在能力は間違いなく一枚上。余すところなく能力を発揮できさえすれば、重賞ウイナーの称号はおのずと転がり込んでくるはずだ。